桜散る

□旅立ちの日
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「名無しさん…。しっかりやるのよ。たまにはメール頂戴ね。あとちゃんとご飯食べるのよ、外にもちゃんと出なさいね。それから『分かった、もう大丈夫。そろそろ時間だから』……そう?」

日本で行われた審神者試験。それに私は合格した。
合格証を受け取った審神者は政府が決めた本丸に行く。

「名無しさん様、お時間でございます。済みましたか?」

どこからとも無く現れたのは式神の狐。

『こんのすけ。今終わった、行こ。』

「…かしこまりました。それではご案内致します。」

私達の様子を少し伺ってから歩き出すこんのすけ。

『…それじゃあ、お母さん行ってくるね』

「えぇ、頑張ってね、行ってらっしゃい。」

その言葉を聞くと私とこんのすけは眩しい光の中へと姿を消した。
 

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