デジモンアドベンチャー タケル

□咆哮!イッカクモン
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私達は今寒い森の中を歩いていた。

「寒いよお」

「しおれそー」

「約2匹やけに元気だよな」

「まあ、でも寒いのも悪かないよな」

えー、嫌だー。

「そんな…勘弁してください」

「だって、雪が降ったら雪合戦できるぜ」

「「雪合戦!」」

雪合戦私もやりたい!

「何?その雪合戦って」

「なんやそれ?食べもんかいな」

「違いますよ、雪合戦というのは、雪玉をぶつけ合う遊びの一種ですよ」
  
「なんや…」

テントモンはお腹が空いてるのかな?

「久しぶりに勝負出来るな」

「負けないぜ」

私達は思い思いに雪が降ったらどうするか言い合った。

その後少ししたら、雪が一面積もっていた。

「ほら見ろ、僕の心配した通りだ」

「これからどうするの?」

「とりあえず先へ進む、ここでボケッとしててもしょうがないだろ」

私はその後走り出し雪を触りだした。

『雪だー』

「ビアンカ楽しい?」

『うん』

ロップモンに問われ私は頷いた。

『雪ダルマつーくろっと!』

「「雪ダルマ?」」

『雪ダルマっていうのはね…』

「温泉だあ!」

私が雪ダルマについて説明しようとした時、丈さんが温泉といった。

「「「温泉!」」」

私達は一目さに湯気が出ている所に向かった。




「って…これ沸騰してるぜ」

「これに浸かるんかいな?」

「まさか…」

「暢気な事言ってる場合か?食料はどうするんだよ!ここには食料なんて…」

確かに見当たらない・・・。

「あるよ」

「なに言ってんだよ、こんなゴツゴツした、岩だらけの所に…」

「ほらあ」

タケルくんの指差す方に目を向けると、冷蔵庫があった。

「なんでこんな所に冷蔵庫が?」

冷蔵庫の中には卵が大量に入っていた。

「今日の夕食はこれで決まりだな!」

「ちょ…ちょっと待ってよ、食べられるかどうか分からないじゃないか」

「大丈夫だよ、毒見だったら俺がやるからさ」

「何言ってんだよお、食べられるにしても、人の物を勝手に食べるなんて、泥棒と変わりないじゃないか」

でも、私達お腹空いてるし…。

「仕方ないだろ腹減ってるんだから」

「事情を話せば分かってくれるわよ」

「なにしろ非常事態ですからね」

「夕食はこれで決まりや!」




私達は手分けして夕食の準備を始めた。

『空さんこんな感じ?』

「うんうん、上手いじゃない」

『えへへ』

大きくて平らな岩を鉄板代わりにして、私と空さんは目玉焼きを焼いていく。

ロップモンとテリアモン、パタモンはそこに風を送っている。

暫く作っていると準備が出来た。
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