デジモンアドベンチャー タケル
□暗黒進化!スカルグレイモン
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私達は今、一面砂ばかりある、砂漠?を歩いている。
「はあー、何処まで歩くの」
「エテモンが追ってこない所まで」
「そんなとこあるのー?」
「ある事を願ってるよ、こんな所でエテモンに襲われちゃ逃げ場所はないからな」
私達はその言葉で下をむいた。
「何だ何だ、しっかりしろよ皆、俺達にだって紋章があるじゃないか」
太一さんが後ろを振り返り言った。
「そうだけど、紋章で本当に進化出来るのか?」
「できるさ、なあアグモン…しゃきっとしろよしゃきっと、今んとこもう一段上に進化出来るのはお前しか居ないんだから、お前が先頭に立って頑張ってくれなくちゃ」
「うん…」
アグモンは自信なさげに返事をした。
「頼りにしてまっせ」
「ところでどうやったら、次の進化が出来るかだけど…」
「それは、これまでの進化で分かるのは、進化には大量のエネルギーを消費してる事ですね、つまり腹ペコの状態だと進化出来ませんでした、それとパートナーが危険になった時です」
「なるほど、しかしそのエネルギーってのも、もう1つ上に進化するんだからな、相当なエネルギーがいるんだろうな」
「うう…」
「う…もう、食えない…」
「ダメだ、食えったら食え」
太一さんは大量の食べ物をアグモンの口に押し込んでいた。
「弱音を吐くな、いいか皆が貴重な食べ物をお前にくれたのは、お前の進化に期待しているからだ、そうだよな皆?」
「食べ物をあげたと、いうよりは取られたと言う方が…」
「でも俺達じゃ上の進化は出来ないし…」
「働かざるもの、食うべからずか」
「そんなアホな…」
「え、何だ?聞こえないよ、そうなんだろ?」
「「そうです」」
「な?だから俺とお前で、頑張らなきゃならないんだ、皆を守らなくちゃ」
太一さんの行動を見て私は、ロップモンとテリアモンをみた。
「「どうしたの?」」
『私は紋章を手に入れても2人にはあんなことしないから安心してね?』
「「僕/私達はビアンカを信じてるから大丈夫!」」
『フフ、嬉しい、私も信じてるよ!』
私達はひっそりと笑いあった。
「腹減った…ん、なんだ?…おい皆僕のタグが…」
突然丈さんのタグが光りだした。
「何かに反応してる」
「近くに紋章があるんですよ」
「ええ?本当か?あっ、何かあるぞ、建物みたいだ、大きいぞ」
太一さんは私達の方に来て、単眼鏡で周りを見渡した。
「きっとあそこに紋章があるんだ」
丈さんは私達より先に行ってしまった。