デジモンアドベンチャー タケル
□完全体進化!メタルグレイモン
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「居場所も分からないんだぞ、ナノモンが行動起こすのを待つしかないだろ」
「その間に空の身に何かあったらどうするんだよ?」
「ナノモンの目的はエテモンを倒す事だ、だったら俺達が先にエテモンを倒せば返してくれるんじゃないか?」
「さっき負けたばかりなのに…」
私とタケルくんはデジモン達と一緒に居て、太一さん達の話も聞きながらご飯を食べていた。
「皆はしっかり食べて、いつでも戦える様にしておくんだ」
「うん、分かった」
それから暫くしてタケルくんと私はデジモンと一緒になって眠った。
その時…。
「みなさーん、分かりました」
光子郎さんのその声に私とタケルくんが起きて、ピラミッドの地図が空中に出ている所に集まった。
「ナノモンは何処かに逃げたふりをしていただけなんです、実際にはほとんど移動してなかったんです」
「それじゃあ」
「まだ、あのピラミッドの地下、最も深い部分に隠し部屋が存在するんです、間違いなくナノモンと空さん達はそこに居ます」
「エテモンの裏をかいたというわけか」
「空がここに…皆危険なのは分かってる、でも俺どうしても空をこの手で助けたいんだ、だから…」
太一さんは地図に近づいた。
「分かってるよ太一」
「俺達だって、同じ気持ちさ」
「空さんはここに居る皆の仲間なんだもん」
「一緒に助けようよ」
『そうだよ太一さん』
「皆…うん」
翌朝ピラミッドの周りにはエテモンの部下のデジモン達がいっぱいいた。
「現在ピラミッド周辺には、このようにデジモンが配置されていて、気付かれずに中に入るのは無理です」
「その為に俺達が、囮の役目をするわけだな」
「そういうわけですわ」
「こっちの陽動作戦に敵がのって動き出したら、その隙をついて太一とアグモンが一気にピラミッドに侵入する、いいな!」
「うん、光子郎、道案内頼むぞ」
「はい、あっでも…」
光子郎さんは何故か言葉を濁らせた。
「どうした?何かまずい事でもあるのか?」
「ここの部屋に入るには、ここの隠し通路を通らないといけないんですが、ここの壁はナノモンの居た部屋と同じ様に、電流が流されているんです」
「俺は空を助ける!今度こそ」
太一さんは何かを決意した様に前を向き言った。