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□凶暴野生化〜Beast mode〜
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超連携、それ特定の仲間がゾーンに
入ることで発動できる大技。
この話はある仲間が初めて超連携を決めた時の
お話である。



金属同士がぶつかる音
激しく燃え上がる炎の音。
氷河期の様に戦場は冷える。
その混沌とした中、彼らは敵と戦っていた。
しかも今まで戦ったことがない強敵。
あと少し……あと少しなのにその一打が出ない。
敵も味方も息が上がる。

「クソッ!こいつら図太すぎるぞ」
短剣を両手に持ち敵の様子を伺いつつ
悪態をつくカミュ。

「カミュちゃん落ちついて。取り乱したらここでおしまいよ」
ムチを持っていない手で額に張り付いた汗を
拭うシルビア。

「イレブンさま、どうしましょう……。このままですと皆さまやられてしまいます」
回復を行いながら話す少女はセーニャ。彼女もまた息が上がっている。

「こうなったら……やるしかない。カミュくん、セーニャちゃん。力を貸して!」

イレブンの言葉に頷く2人。
そして敵の猛攻を掻い潜り、気を集中させた。
あたりは一気に暗くなり雲の間から月が出てきた。
イレブンとセーニャは何やら詠唱を始めた。
詠唱を初めて途端カミュの様子が変化した。
そして轟く獣の様は遠吠え。
カミュの内なる野生心を解放する連携技
ビーストモードが発動された。







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