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□ピアスデビュー
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「ウフフ!今日もバッチリね!」
ムチを張る音がパチーンと響く。
今日も仲間と共に資金稼ぎ。宿に泊まる分は
確保できた。流石に大人数の旅は資金が必要。
今日は久々にベッドで寝れる。

近くの街にある宿屋へ泊まる。
今日は珍しくシルビアさんと同じ部屋。
内心とても嬉しい。素敵だと憧れてるシルビアさんと同じ部屋。

ボクは鼻歌を歌いながら荷物の整理をする。
シルビアさんはすぐボクの鼻歌に気づく。

「あらイレブンちゃん、ご機嫌なのね」
シルビアさんは備え付けの鏡の前で髪を整えながら言う。

「はい!シルビアさんと同じ部屋で嬉しくて」
自然と笑う顔。これもシルビアさんの効果だと思う。
シルビアさんも微笑む。鏡越しに見えた。
そして、髪を整え終わったのか椅子から立ち
ベッドへ移動し腰をかける。
耳についているピアスがキラリと光を反射する。
特に眩しいって訳では無いのにボクは目を細めた。

「アラ?もしかしてピアスかしら?ごめんねイレブンちゃん、今外すわ」
そう言い耳につけていたピアスを外し床頭台の上に置く。








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