エレメンタルマテリアル

□覚醒せし力
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暗黒の闇
 永遠に闇が募る空間
 自分の姿すらも見えない
 完全な闇
 以下、レイアースの台詞
レイアース「オレは誰なんだ――――?
やっぱり見るのは、
あの日から途切れなく見るこの夢―――
オレは誰―――
オレはどこから来て、
どこに還るのか?
そんなことばかり考えている。

オレは誰で、どこに還る――――
還るべき場所があるのだろうか?
―――オレは、還るべき場所を失った
失った―――
うしな――――
いや、そもそもオレに還るべき場所なんてなかったのかもしれない
それすらも忘れた―――
忘れた――――
わすれ・・・・
本当に忘れてしまったのだろうか?
オレの認識が間違っているのかも知れない
もう、何が正しいのかなんてわからない
わからない――――
わから――――ない
ない――――
もしかしたら、何も無かったのかも知れない。
生まれたことすらも罪で、
生まれたときから、
死んでいたのかも知れない
偽火だったのかも知れない

――――でも、オレを呼ぶ声は聞こえる
オレは、その声にだけは応えたい。
いや、応えなくちゃいけない気がする。
たとえ、このを失くすことになったとしても
このを消し去ることになったとしても――――」
レイ「僕は、生き続けなくちゃいけないんだ。たとえすべてを失ってしまっても、僕はキミだけは守りたい。」
数日前−蒼真・リリス・紅羽
船主「あぁ、その二人組なら見たよ。確か、エリュシオンに行くとか、いってたよ。」
 その言葉に対して
紅羽「そうですか、ありがとうございました。」
 紅羽がお辞儀をして、
 蒼真達の元へと戻ってくる
リリス「やっぱり間違いなさそうね。」
 冷ややかな言葉
 氷柱のように刺さっているようだ
紅羽「えぇ、間違いなさそうです。」
 一人だけやる気をなさそうに
蒼真「(やる気をなさそうに)ってことはだ、このだだっぴろい海を越えなきゃいけない訳か?」
 果てしない水平線を見ている
紅羽「えぇ、そうみたいですね。」
 紅羽の応えに
蒼真「よし、紅羽、キミは先に行ってくれ。俺たちは後から行くから。」
 紅羽の肩をつかみ
 説得するような形
紅羽「いや、どうやってですか?」
 紅羽が突っ込みを入れる
 その言葉と共に
 紅羽の体は宙に浮かぶ
蒼真「任せておけ!運が良ければ辿り着く。」
 蒼真が紅羽を持ち上げる
紅羽「あの〜、もしかして・・・」
 紅羽の頭にいやな予感が浮かぶが
蒼真「大丈夫だ。(たぶん)死にはしない!オレは後輩を大事にする男だ!」
 紅羽を掲げて
 一気に投げ飛ばす
紅羽「だったら、もっと丁寧にしてください〜〜!!」
 紅羽はそのまま飛んでいく
蒼真「これでよし!と。」
 後で不気味な笑みを浮かべて
リリス「蒼真も飛ぶか?」
 いや〜な魔力が辺りに充満する
蒼真「いっ、いや・・・さ、ほら、他の道があるかもしれないしさ。ほら、今後もあるしさ・・・」
 かみかみの言葉
 リリスを説得するには、足りないようだ
リリス「何を言っている。他の道を探している余裕があると思っているのかい?」
 リリスの手には、膨大な魔力が集まりつつある
蒼真「んじゃ、この辺りでオレも失礼するわ!」
 逃げようとするがそれよりも早く
 リリスの呪文が蒼真の足下にヒットし、
 爆発が起き
 蒼真はその反動でとばされていく
リリス「・・・蒼真は平気だろうから、紅羽の元へと行きますか。」
 リリスの転移の呪文。
湖畔の街―ブラッド付近
 紅羽だけが重そうに荷物を持っている
 アキは身軽に歩いている
アキ「ほら、急がないとみんなとの差が離れちゃいますよw」
 満面の笑みで話しかけるが
 紅羽は逆に辛そうに
紅羽「(辛そうに)そう思うのなら、少しは持って下さいよ。アキさん。」
 それに対して
 悪魔の笑みで
アキ「な〜に、紅羽君は、こんなか弱い私にそ〜んな重い物を持たせるつもりなの〜?信じらんな〜い。」
 それを見て
紅羽「(辛そうに)冗談はよしてくださいよ。あなたの方が化け物じゃないですか!」
 アキは少し頬をふくらませながら
アキ「それに、紅羽君の修行ですよ。修行♪」
 その言葉に紅羽あきらめたようだ
紅羽「(M)これ以上、何を言っても無駄だね。」
 アキが真顔になり
アキ「それに、こういうときは、紅羽君は頼りにならないからね。」
 言葉と同時にの膜ができる
 それと同時に天空から、光の剣が無数に降り注ぐ
 光の剣は膜にふれ、完全に消滅していく
紅羽「(M)気づかなかった・・・」
 光の影と共に姿を現す
ヘブン「なるほどなるほど、情報よりも――――」
 姿を現すが
 それと共に
アキ「一気にけりをつけさせてもらいますよ。」
 アキがヘブンを殴り飛ばす
 アキが殴ったところが乖離している
ヘブン「強くなりましたね、アーク。」
 一部が乖離し、消失しているが、
 何ともない様子
アキ「当然よ。何年経っていると思ってるの?」
 アキを中心に
 薄い膜が張られる
 その膜にふれた源素が
 すべて乖離して消失していく
ヘブン「ですが、私には勝てませんよ。」
 ヘブンが辺りの光を吸収していく
紅羽「光が――――」
 紅羽は驚いている様子
アキ「“”――――自分の躯を光に変えて、ほぼ死ぬことのない無敵の体。」
ヘブン「えぇ、その通りです。ですが、私の体をさせることはできませんよ。」
 体中にまとわりつく異様な紋様
 それと共に宿っている黒魔装の光
アキ「乖離させるだけが、私の力じゃないんですよ。」
 アキの体と源素が呼応し始める
ヘブン「やはり、第2段階までは来ているのですね。もったいないですが、あなたは廃棄します。」
 光の線が辺りを結びつける
 その線がすべてを破壊するくさびとなる
紅羽「これは―――」
 アキの作り出した膜すらも壊していくくさび
 光の線により生まれた無数の鎖
 無数につながり、楔になる
アキ「死にたくなかったら、あなたも攻撃態勢を取りなさい!実践経験はあるんでしょ!」
 紅羽に向けた言葉
 源素とアキの体が共鳴を始める
 共鳴した力がすべてを壊す力へと変わる
紅羽「はっ、はい!」
 杖状剣を構えると共に
 集中を始める
 すると刃が現れる
ヘブン「何人でこようとも無駄ですよ!」
 楔から光の線が放たれる
 全方向からの光線
紅羽「“真紅の炎よ!”」
 炎による防御壁
 だが、まともには防げない
アキ「“ディスバインド”」
 光線すべてが動きを止める
ヘブン「時空操作ですね。ですが、あなたの魔力では、長続きしない!」
アキ「えぇ、でも、私はあなたを倒すつもりでは戦ってはいません。私は、時間を稼げばいいんですよ。」
 全魔力を時空操作に還る
 時空操作の範囲がのびて
 ヘブンの元まで届く
ヘブン「体の自由は奪われましたね。でも、どれくらい持ちますかね?」
 紅羽がアキに近づき
 肩に手を乗せる
紅羽「僕の魔力も使って下さい。」
 紅羽の魔力が体を伝わって
 アキの元へと届く
アキ「紅羽君・・・――――(生意気そうに)そうですよね、こんなことぐらいでしか、役に立たないんですからね。」
 一気に力がふくれあがっていく
 二人の思いを乗せて一気にふくれあがっていく
ヘブン「(M)果たしていつまで持ちますかね?」
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