その他

□ぷりん戦争
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午前中まで快晴だった空は、正午を過ぎた頃から徐々に曇り始め、
今ではもう雨模様になってしまった。

「…当然傘は持ってないわけで」

雨宿りとして近くにあった店の軒下に逃げ込んでから、もうどれくらい経っただろうか。
代わりの傘を買おうにも、急いで飛び出してきた為、財布も持っていない。
残された選択肢は、土砂降りの中を走って帰るか、雨があがるまでここで待つか、二つに一つ。

「でも、今家に帰るわけにはいかないんだよねー…」

ぽつりと呟いて、その場にへなへなとしゃがみ込む。
目の前の水溜りをぼーっと眺めていると、そこに見知った影が映った。
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