StoryA

□Love Potions
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フ「おい相棒、やっぱりロニー坊やで試そうじゃないか」

ジ「奇遇だな相棒、俺も今全く同じことを言おうとしてたよ」



にやにやと笑うフレッドとジョージの視線の先には、談話室のソファに座ってハリーやハーマイオニーと楽しそうに話しているロンがいた。

二人が手に持っているのは、厨房からこっそり頂いてきたチョコレートクッキーが数枚。

そのうち一枚には、つい先日改良したばかりの惚れ薬をたっぷりと染み込ませていた。




「「やあみんな!ご機嫌いかがかな?」」

ロ「フレッド!ジョージ!」




普段からよく悪戯の実験台にされているロンは、今度は何を企んでるんだ、と疑いの目を向けた。




フ「ひどいなぁ、俺たちだっていつもいつも悪戯ばっかりしてるわけじゃないさ」

ロ「よく言うよ。さっきだって、フィルチに追いかけられてたじゃないか」

ジ「でも今回はほんとに悪戯じゃない。ついさっき一仕事終えてきたところだからね」




これが報酬だ、と言ってジョージがチョコレートクッキーをみんなの前に差し出すと、意外にも一番に食いついたのはハーマイオニーだった。




ハ「まあっ、美味しそうなクッキーね!これどうしたの?」

フ「ちょーっと厨房にお邪魔して、分けてもらったんだ」

ハ「そんなことできるの?」

ジ「俺たちに出来ないことなんかないさ!よかったら君たちもどうだい?」




ハリーとハーマイオニーに、ジョージが普通のチョコレートクッキーを渡した。

その一方で、フレッドが必死ににやけるのを我慢しながらロンに例のクッキーを差し出したとき、




『ずるーい!私にも分けて!』




ロンが受け取るはずだったそれは、たった今談話室へ戻って来たチヒロの手に渡ってしまった。




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