StoryA

□Our Princess
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〈 Fred side 〉




「「だーっ!ホグワーツ特急はなんでこんなに遅いんだ!」」

リ「現金なやつらだな、ホグワーツに戻るときは“ホグワーツ特急は速すぎる!”っていつも言ってるくせに」

フ「それはそれ」

ジ「これはこれだ」

リ「はいはい、可愛い可愛い妹様が家で待ってるんだもんな」

「「よくわかってるじゃないか!」」




コンパートメントの中、そわそわしっぱなしの俺とジョージを見てリーは深くため息をついた。でもこれくらい大目に見てほしい。やっとチヒロに会えるんだから。

ジニーも晴れてホグワーツに通うようになった今、ジニーより更にひとつ年下の我らがお姫様は、一人でお留守番をしてるんだ(ママはいるけどそれはまた話が別だろう?)。

一刻も早く帰って抱きしめてやらなきゃ。きっと寂しい思いをしてるに違いない。




フ「なぁ相棒」

ジ「なんだい相棒」

フ「俺たちが帰ったら、チヒロは喜んでくれると思うかい?」

ジ「そりゃもう、飛び上がって喜んでくれるはずさ」

「「ムフフフフフフ」」

リ「はぁ‥‥とんだ妹バカだよな、お前ら」




さっきよりも深いため息をつかれたけど、今は最高の気分だからそんなことじゃ怒らないさ。それに、リーの奴はチヒロを見たことがないからそんな風に言えるんだ。

あんなに可愛いお姫様、世界中どこを探したってチヒロ以外に見つかるはずがない。




フ「帰ったらすぐ、めっちゃくちゃに甘やかしてやろうぜ」

ジ「当然だ。けどその前に、ジニーやロニー坊やに取られないようにしないと」

フ「あぁ、パースも油断できない」




そう、我らがお姫様はウィーズリー家でもはやアイドルのような存在だ。1つしか違わないジニーや、あの堅物なパーシーでさえ溺愛してる。

いつも以上に激しくなるであろう争奪戦を想像しながら、俺とジョージはチヒロを独り占め(二人占め)するために頭をフル回転させた。





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