私の指先の魔法〜ミルス・クレア〜
□ミルスクレア
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「あっ、セシリアおはよう。」
「ユリウス」
今日もぴょこぴょこと寝癖をつけて眠そうな顔をしているユリウス
魔法バカのこの人の言動にも1週間もすると慣れてくるけど、最初出会った時はラティウムの火事を私が無言呪文で沈めたときだった。
それを見られていてその後はしつこいほどに質問攻めにされたのを覚えてる。
‥‥あれから、わたしは無言呪文を使わなくなった。
‥‥なるべくだけど。
「ユリウス、今日も髪の毛大変なことになってるよ。」
わたしはそういうと少し背伸びをしてユリウスの頭を触ろうとするけど届かない
けど、ユリウスはすぐに背をかがめて届けるようにしてくれた
そして簡単な魔法を使って寝癖を直してあげた
「直ったよ」
「うん‥」
「ユリウス?」
今のユリウスの体制は私の肩と首の間に顔を埋めているような格好だった
「‥なんか、セシリアってすごいいい匂いがす「‥ユリウス。お前は朝から何をしている!!!!!離れろ!!!!!」
「ノエル、おはよう。」
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