はたけ家族の物語

□準備
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準備

現在妊娠8ヶ月目。
お腹もかなり膨らんできて俺の体調もかなり安定したから、ぼちぼちベビー用品の準備を始めたらどうかとばぁちゃんに言われた。
準備、と言っても赤ちゃんの物は妊娠が分かってすぐに舞い上がったカカシ先生がベビーベッドやおもちゃ、哺乳瓶などだいたいの物を揃えた。
オムツやミルクも妊娠祝いだと仲間たちからたくさん貰った。
あとは……。

「あ、服!」

そうだそうだ、かなり重要な物を忘れてた。
服を買っていなかったってば。
性別が分かってからカカシ先生と一緒に買おうと決めていたベビー服。
性別は分かってから結構経つが、カカシ先生が多忙でなかなか買いに行く機会がなかった。
今思えば、どっち用の服を買ってもよかったんだけど…。
そう、性別がわかったあの日―――

『まったく、お前達ときたら…特にカカシ!お前はいい年して我慢もできんのか!』
『はは、どうもスイマセン。つい、ナルトが可愛くて…』
『だぁー!!!先生余計なこと言わなくていいってばよ!!!
そ、それよりばぁちゃん!赤ちゃんの性別、調べてくれたんだろ?』
『おぉ、そうだったな。お前ら聞いて驚くなよ?お前達の赤ん坊の性別は……』
『『性別は…?』』

ごくり…

『男と女だ!!』
『『へっ?』』

ーーーそう、双子はそれぞれ男の子と女の子だった。
あの後先生はこれまた大はしゃぎで、俺を抱き上げてぐるぐる回るもんだから、ばぁちゃんに先生殴られたんだってば。
でっけえタンコブ頭に作って…痛そうだったってば…。

今日はカカシ先生が珍しく休みの日。
そうと決まれば!

「せーんせ!」
「なーにナルト?」
「赤ちゃんの服買いに行こうってば!」
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