はたけ家族の物語

□準備
2ページ/2ページ

ーーー【木ノ葉ベビーマート】ーーー


「わー!すげーな先生!色々ある!」
「あぁほらナルト、走るなよー」
「ほら先生!この服なんかカッコよくねえか?」

思えばベビー用品はカカシ先生が揃えたから、俺は初めてこういう所に来た。
里では俺たち夫婦に子供が出来たということは大々的に知らされていたため、変な顔をされることはないのだが、やはり男の俺が大きいお腹で1人でほとんど女性しかいない場に来るのは気が引けると言うか、恥ずかしかった。
でも今日はカカシ先生がいるし、初めて自分の目で我が子の物を選べるからか、俺のテンションはめちゃくちゃ上がってる!

「このTシャツの犬、パックンそっくりだってばよー」
「ほんとだね、それ子供服だからまだ早いけど、買っておこうか」
「男女兼用だから2着買って双子お揃いで着せるってばよ!」

無駄遣いはしないっ!
って、思ってはいたけど、あれもこれもと気付いたらカゴいっぱいにベビー服や子供服が詰まっていった。

「う、うーん…買いすぎたってば?」

最終的にかご3つ分、いっぱいに買った。
全ての袋をカカシ先生が持っていて少し悪い気がするけど、持たせてくれないから甘えるとする。
これから生まれてくるの双子を想像しながら、これは似合うかな?とか、これ着るのはちょっと成長してからかな?とか、考えて買ってたら気付いたら大量になっていた。

「いいんじゃないかな、子供ってすぐに汚すって紅は言ってたし、成長も早いから持ってて損はないよ」
「そっか!俺ってばすっげえ楽しかったってば!大きくなったらこんな服着せたいなってのもいっぱいあった!」
「そうだね、俺もまだ生まれてきてないのに、成長が楽しみで仕方ないよ」
「へへっ!2人揃って親バカだってば!」

赤ちゃん
俺たち、2人とも男で、ちゃんと父ちゃんと母ちゃんできるか分からないけど、2人ともお前達が生まれてくるの、すっげえ楽しみにしてるってば。
だから、元気に生まれてきてくれよな!!

そう願いながら、俺はお腹を撫でた。
次の章へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ