雪兎の足跡
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「ひっ」
ブチっと大きな音と同時にツナが小さな悲鳴を上げる
「なんだこりゃーっ」
喉に詰まるような声をあげるツナの視線を追うとぴちぴちと生きの良い尻尾がそこにはあった
「レオンの尻尾が切れたな」
「ひーっキモイ〜!」
「すごい、生きてるみたい」
「ちょっ何触ってんの!?」
ついつい好奇心で触っていた手をツナに勢いよく下げられる
少し残念
「つーかカメレオンって尻尾切れるんだっけ?」
「いや、確かトカゲくらいだったと思う」
「だ、だよね…」
「これが起こるってことは…不吉だ」