日向の5人姉妹

□第6章
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美玖side

私の名前は東村美玖。私には3人のお姉ちゃんがいる。1人は大学4年生の芽依姉、あと2人は双子で高校3年生の明里姉と陽菜姉。



明里姉は周りからピュアすぎるくらいピュアって言われてて、陽菜姉は芽依姉に似たのかすぐに泣いてしまう。性格こそ全然違うけど、なぜか一致することが多くてやっぱり双子なんだなって思う。




仲良しな2人は芽依姉に「ひがない!」ってひーひー兄弟っていうよく分からないネタを見せてて、芽依姉にそれ、おもろいなあって言われて、嬉しそうにしてた。




平凡な日がずっと続くと思っていた矢先、東村家に衝撃が走った。




芽依「今久美から連絡入っててん、久美たちの両親が交通事故で即死やったって、、」グスッ


そう言うと芽依姉は泣き崩れながらへなへなと床に座り込んでしまった。




私は呆然としてしまった。それは双子のお姉ちゃん達も一緒だったようだ。部屋にはただただ芽依姉のすすり泣く声と、沈黙だけが流れていた。








芽依姉の突然の報告からどれくらいたったであろうか、明里姉が私たちにこう言った。
「明里だって確かにショックだよ、でもさ、史帆ちゃんたちの方が明里達よりよっぽど悲しいだろうし、不安だと思うからさ、ずっとこうしてるより、お節介かもしれないけどさ、史帆ちゃん家の力になれること考えた方がいいんじゃないかな、?」




それにはみんな賛成したようで、そうやんな、芽依達がしっかりせんと。って芽依姉が言ったから、そうだね、私達がしっかりしなきゃねってそれに続くように私も言った。


次の日の学校に菜緒の姿はなかった。もちろん彩花ちゃんも。





その日の放課後

陽「彩花と菜緒いつ来るかな〜、心配だけど、気軽にいつもみたいに家に行きずらいしなあ、、」

明「そういえば今日芽依姉が久美ちゃんと大学の講義で一緒になるって言ってて、一応近況探ってくれるみたいだよ」


陽「芽依姉教えてくれないかもしれないからさ、私たちから芽依姉に探ってみよう、久美ちゃんがまず芽依姉に教えてるか分からないけど、、」


『久美ちゃんはさ、芽依姉のことすごく信頼してるし、芽依姉は聞き上手だし、いろいろ相談乗ってるはずだから、早く帰ろ!』


そう言うと、陽菜姉と明里姉と私は家に走り出した。


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