日向の5人姉妹
□第8章
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明里side
芽依姉から話があるって言われて3人で居間に向かおうとしたんだけど、美玖が急に立ち止まった。
美「ねえ、芽依姉の話ってなんだろう、
さっきね部屋に行く前妙に私のこと見てたの、お姉ちゃん達のことも見てたけど、、」
陽「美玖なんかした?」
美「え!?何にもしてないと思うけど、、?」
「まあ行ってみないとわかんないじゃん、
でも暗い顔してたから、2人とも芽依姉より先に泣かないでね、喋れなくなるかもしれないから」
そういうと2人は頷いたから不安そうな美玖の手を取って芽依姉の元に行く
芽依side
3人が席に着いたことを確認して話を始める
「いい?よーく聞いてな?
史帆ちゃんのお家今大変やろ?
それでな、久美も美玲も彩花も菜緒も怖くて動揺して落ち着かへんのはわかるやろ?
菜緒がな、その中でも心と体が追いつかなかったみたいでな、声が出なくなってしまったんよ、それで治るまでしばらくかかるしいつ治るかもわからへんっていうのを久美から教えられててん、」
美「菜緒はこれからどうするの?、、
もう学校一緒行けないの?」
「美玖焦らんでええで、菜緒はこれからもちゃんと美玖と同じ学校に通うで、
でもいつも通りにはいかへんし、大変なこともあるやろ?それをな3人同じ学校だから3人で力を合わせて菜緒を助けてほしいねん、
お姉ちゃんの言ってること伝わってる?」
陽菜は泣きながら頷いた、明里は不安そうだけどわかったよって、
「美玖、美玖が不安なのはわかるで、
でも菜緒は美玖のこと頼りにしてる、
学校で菜緒困ってる時とか助けてあげないと史帆ちゃんも心配するで、
1番の仲良しやって言うてたやん、
まあ最初は大変かもしらん、菜緒の気持ちも分からないかもしらん、でも2人にしかわからん空気感もあるやろ、
2人は生まれた時から一緒なんやで、
美玖が菜緒のことでいっぱいいっぱいになったら明里でも陽菜でも頼って、彩花もおるでな、同じクラスだから美玖に頑張って欲しいな〜、菜緒もがんばってるからさ」
そういうと陽菜が美玖の手を握って
陽「美玖ならできる、陽菜はそう信じてる」
明「美玖が疲れちゃったらいつでも助けてあげるから、菜緒のこと守ってあげて」って
「美玖、お姉ちゃんの言うこと聞ける?
史帆ちゃんに会いにいくか?菜緒のこと聞きに行こうか、、?」
そういうとコクっと頷いた
美玖side
芽依姉に連れられて菜緒の家に行くことになった。正直言うとすごくこわい、私にできるのか、菜緒のつらさをどうわかってあげようか、菜緒の気持ちわかるかな、あの子具合悪くても隠すから話せないと我慢しそう、
なんて考えてるとあっという間に菜緒の家。
菜緒は今美玲ちゃんと部屋で休んでるみたいだから、そっとしておこうとなって
史帆ちゃんの部屋にお邪魔することになった
史帆side
「ごめんね、芽依も美玖も
びっくりしたよね、、
どうしたの?2人揃って史帆に用事なんて」
そういうと芽依が
「あんな、久美から今日聞いてん、
それでな美玖と菜緒クラス一緒やから
菜緒をどう助けようかわからんくて、、
助けたいんやけど、な?美玖?」
美玖が続けてこう言った
「私ね菜緒を助けたいんだけど、
どうしてほしいとか、わかんなくて
史帆ちゃんも声出なくなったでしょ?
それで話を聞きたくて、、
菜緒とはちょっと違うかもしれないけどこうしてくれたら嬉しいとかある?」
「美玖ありがとうね、菜緒には美玖がいて安心だね、私が声出なくなったのは高校2年生の時、些細なトラブルが重なったのが原因だった。それでしてもらいたいことか、
できるだけ菜緒のそばにいて安心させてあげることかな、急に大好きなお母さんがいなくなって不安定だからさ、」
考えてると彩花がちょっといい?って部屋に入ってきた
彩「あのね、今までと同じように私が菜緒を教室まで連れていくから、それで帰りはすぐ迎えに行く、だから美玖ちゃんは教室にいる間助けてあげてくれる?、」
美「わかった、私菜緒のためにがんばる」
彩「あ、あとなんか菜緒にあったら遠慮なく連絡して、休み時間になったらすぐ行くから、美玖ちゃん私も頼ってね、あと!仲良しちゃん達3人いるじゃん、その子たちとも協力してね」
それだけ言うと彩花はじゃあね、明日ねって言って部屋から出ていった。
すると美玲が走って部屋に入ってきた
美玲「史帆姉!菜緒が、、!」
「とりあえず落ち着いて、どうした?」
美玲「一緒におやすみしようねって言って私たち2人で寝てたの、そしたらすっかり寝ちゃって、起きたら菜緒が過呼吸になってて、私が袋で落ち着けたけど泣いちゃって、ほんとにごめん、私がちゃんと見ててあげなかったからグスッ、、」
ヒックヒックと美玲も本格的に泣き始めたから
とりあえず落ち着いて、今行ってくるからと美玲を芽依に預けて菜緒のもとへ向かった