進撃のリヴァイ

□第5話 突っ伏して、前へ
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男ふたりの会話は終了し、
淡々と時間は流れる。


ここは、警察署。
そこにはリコ・プレツェンスカが
パソコンを睨みつけてた。

そして、白シャツに黒のスーツ姿で
ある人物に電話をかけている。


「………イアン…死んだか?」

「死人は電話には出れん。…どうした。」

「お前を襲った犯人だが………ある男の傘下の奴らで間違いない。……」

「そうか…アルバイトの子ども達は無事か?…」

「今の所はな。」


リコはホテルの強盗事件にも関わっており、
リヴァイとステラとは会っていないが、
二人のことは把握している。
特にリヴァイの方は。

イアンにリコは伝える。


「リヴァイに連絡しておいた方がいいか?」

「……伝えておいてくれ。…」

「分かった……お前の店のアルバイトにステラってチビが居ただろ。」

「…ラルの事か?お前と変わらんだろ。」

「…アイツは私の学生時代の後輩だ。」

「そうなのか?!」


イアンは入院先のベンチに腰掛けていた。
彼は事故ではなく、何者かに襲撃されて
足を骨折する重傷を負っていた。

リコの話しを聞き、イアンは声を荒げる。
金髪に近い茶色の髪、生還な顔立ちが歪む。


「ステラが、リヴァイと一緒にホテルの強盗事件でそいつ等を退けていた。…犯人はリヴァイの同郷だ。」

「なんだと。…リコ…犯人は恐らく…ケニーの一味で間違いない。」


不気味な風が舞あがる。
そうして、病院には一人の金髪と髭とメガネ姿のコートの男。

気さくに見えるが、その瞳には光が届いていない。

イアンの話を背後で男は電話をしながら聞いていた。


「あ、そうそう。牛乳買っといてくれる?……うん、うん、ありがとね。」


電話を切ってから、男はイアンとは逆方向に向かって歩き出す。
そうして、呟いた。


「うわ、マジかよ。リヴァイも関わってんのかよ。…ウゲェ。……関わらねぇことを祈るよ。」


彼は果たして何者なのだろうか。
きな臭さも増している。
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