進撃のリヴァイ

□第6話 サシャとコニーとリヴァイさん
1ページ/13ページ

進撃高校の一年生
サシャ・ブラウスと
コニースプリンガー


サシャは166cmと背が高くすらりとしている。茶色の髪をポニーテールにしている。
黙っていると可愛いが、大食い。

コニーの方はつり上がった瞳に坊主
頭。馬鹿で憎めない。
背丈はリヴァイよりやや低い。


二人は日曜に図書館に立ち寄り
勉強をしていたが、分からない。
学期末テストの生物と歴史をやっていたのだが、いつの間にかチャップリンはプリンなのか、俳優なのかで喧嘩になった。

騒ぎすぎて、図書から追い出されてしまい、
落ち込むサシャ。


彼女はジャガイモとロゴの入った
パーカーにロングスカート。

コニーもパーカーとコート姿で
ショルダーバッグをかけている。


「あぁーッ…どうしましょう。勉強場所を追い出されてしまいました。」

「結局さ、…チャップリンってプリンなのか?」


馬鹿だ。無垢なるあほさが寧ろ潔い。
だが、ふたりは憎めない、
二人は曇り空の中、公園で一人でスマホをいじるある人物を見かける。


「あ!…ステラ先輩じゃね?」

コニーが声をかけると、振り向いたステラが手をあげた。彼女は黒のパンツにオレンジのニット、紺のショートコート姿だ。
ジル達と別れて公園に来ていた。彼女の家からは10分程である。


サシャも話しかける。


「お久しぶりですー!」

「おぉ!…久しぶり!…元気だった?…どうしたの二人共。なんかしょげてるね。」

「なぁ、先輩、チャップリンてプリンか?」

コニーが真顔で尋ね。
真顔で返す。

「え、無音の芝居のコメディ俳優じゃなかった?」

「ええええ!プリンじゃないんですか?」



何の会話をしとんだ。こいつらはと、
思ったが口には出さない。
ステラはとコニーとサシャは少なからず縁があり、よく出くわす。

サシャは先輩にすりよりお菓子をねだる。


「先輩ぃ……あの、そのぉ…何かお待ちではありませ…モグ」

無言でサシャにバナナをむいて、口に
放り投げる。コニーは余りにも慣れた対応だったので、唖然とする。


「すげぇ。餌付けじゃん。」

「食わせないと、噛まれるでしょ。」

「…先輩、一人かよ。待ち合わせ?」

「あ、そうそう。」


ステラは気さくに頷いて、スマホを持って
相手に連絡をした。
相手というのは、サシャとコニーも知っている。

サシャはバナナを愛しそうに食べ、
口にカスをつけながら話しかける。


「どなたですか?」

「…あぁ、クソクソ言ってる人。」

「なぁ、先輩。後ろ」

「え」


ステラは振り向きざまに紺色のコートに黒ズボン姿のリヴァイさんに、頭を引っ叩かれた。
その音の怖さといったら。


ヒュンッスパァア!…ハリセンがないのに
そんな音が出た。
ステラは頭を抑えてリヴァイに首根っこ掴まれて、引きづられていく。




サシャはバナナを飲み込んで
いきなり真顔になり。

「ゴクッ……コニー後を追いましょう!」

「そうだな!…面白そうだぜ!」


馬鹿二人が後を追いかけてしまう。

ずんずんと、リヴァイが真顔で彼女を引きずるが彼女はリヴァイに話しかけて謝った。


「リヴァイさん、ごめんなさい!!」

「…言うようになったじゃねぇか。」

「でも、いつも、クソクソ言ってるのは事実でしょう。」


突っ込まれて、都合が悪くなって今度は耳をつねる。そうして、お馬鹿コンビがついてきていたので、嗜める。


「おぃ、ガキども。さっさと、失せろ。」

「…ごめんなさい!!」

「でも。俺たちめちゃめちゃ暇で!どうにかしてください!」


何故こんなにも、必死なのか。
リヴァイには意味が分からなかった。
そういえば、馬鹿だけど彼らは優秀な部下だったなと、彼は眼差しは悪くなかった。

でも、今は地味な主人公と久しぶりに会えたのに邪魔が入って苛立つ。


リヴァイは無言でステラを伴って歩こうとするが、50m.100.200と二人はついてきた。

ステラは二人の生態について、諦めたように彼に伝える。


「あの二人…ご飯食べさせたら大人しく帰ってくれますから…」

「ずらかるぞ。」


リヴァイはステラの手を取って、
走り出した。
余りにも早いので、サシャとコニーも、負けじと後を追う。

「お肉が待ってますよ!コニー!!」

「おう!!!」


奢ってもらう気満々である。
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ