進撃のリヴァイ

□第7話 ハンジとモブリット
1ページ/7ページ

「おぅえええええええ!」


朝からなんと汚い表現だろうか。
街中でナイアガラの滝を口から出してしまったのは。


自由の翼株式会社の係長、新規事業開発の
ハンジ・ゾエ 性別は女?で年齢は
現パロなので27歳位にしておこう。

リヴァイよりも2つ下である。

彼女は、スーツ姿であったが嘔吐してその場に倒れてしまった。
資料などはカバンに入っていた為に無事。


道には沢山の人が、行き交う。

ウォールローゼ市の中心部の街中。
中には「大丈夫ですか?」と、声をかける人が、いたり。そのまま無反応で通り過ぎる者も少なくない。


ハンジは意識朦朧として、思い返す。
最近、食事が喉を通らずに酒も飲めない。
おまけにやけにジャンクフードが食べたくなる。

(……おかしい………どっか悪いのかな。)


おかしくなってから、ようやく気がついた。
人々の声で「救急車よびますからね!」という声がして、聞き覚えのある声がした。


「ハンジさん?…大丈夫ですか?!…今救急車呼びましたからね!」

「……。」


あぁ、これは。
確かステラの声がしたなぁ。と、ハンジはゲロまみれのまんまで、意識を投げ出した。


意識を失ったハンジを見て、
通りがかりの看護師と見られるおばちゃんとステラは慌てる。

彼女はハンジの会社のある人物に電話をかける。


「あ!もしもし!お久しぶりです!……ハンジさんが街中で、嘔吐して倒れてます。救急車呼びました!」


電話の主はリヴァイではなく、
モブリット・バーナー26歳。
究極のツッコミスキルを持つ。モブ顔の青年だ。


ステラとモブリットと何かと理不尽な周囲に振り回され、ヤケクソになってカフェでお互いの愚痴をぶちまけた仲である。
後からリヴァイが駆けつけて、
ステラは文句をぶちまけたら頭をひっぱたかられた。

電話越しのモブリットは悲鳴を上げる。


「ええ!!わ、分かった。すぐに行くよ。ステラ君も登校途中に悪いね。」

「ぎゃー!ハンジさん、私の服でゲロ拭かないで下さい!!」


……………早く行かなくちゃ。
モブリットはスーツ姿で、会社から飛び出した。すると、リヴァイと遭遇。

めんどくせぇよこんな時に。と、思いながら
リヴァイに手短に言う。


「ハンジさんが街中で嘔吐したそうです…ステラ君から電話貰って行ってきます。」

「…すぐに行け。」 


モブリットの慌てる姿をリヴァイは、苦虫を潰したように見送る。
エルヴィンに電話を入れた。


「エルヴィン。クソメガネが倒れた。」



場面は変わり。
ウォールローゼ総合病院の救命救急センター。そこにハンジに付きそうステラの姿があった。彼女はハンジにゲロを付けられ
コートが駄目になり、青いカーディガン姿に
スカート下に黒いタイツ姿である。


リヴァイさんとの○○○○○な体験からは数日立っている。

学校にも電話を入れて、午後から登校すると伝えておいた。
モブリットが自動ドヤ越しからでも分かる程に、汗だくで走って来た。


「ハァハァッ…す、ステラ君!…ハンジさんは!!」

「モブリットさん!……命に別状はないそうです。…脱水症状があるから点滴打ってます。」

「…助かったよ。学校が、あったのに申し訳無い。」

「ほっとけませんよ。…それに、コートの袖が…、」


苦笑いして困った顔で笑う。
すると、モブリットの後ろから姉のペトラも慌てて走ってきた。

ステラは驚いて椅子から立ち上がる。
姉は忙しいのか、久しぶりに合ったからだ。


「お姉ちゃん!」

「ステラが、ハンジさんに付き添ってくれてたのね。」


ペトラは今日、ハンジと同行して仕事の視察の予定だったが延期になったようで、
病院に駆けつけた。

紺色のスーツに。淡い黄色のスカートが似合う。

モブリットが青白い顔で、血の気の引いた顔色のハンジを見つめる。


「……。」

「モブリットさん。ハンジさん体丈夫でしたよね?こんなこと初めてですか?」


医者の孫娘なだけはあるのが、
ペトラが話しかける。
続いてステラも質問する。
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ