進撃のリヴァイ

□第1話 悪魔の帰還
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一時間後、12時からのバイトの高校生のアルミン・アルレルト君と交代した彼女は
水色の自転車を押しながら、
ちょっと背の高い成人男性を横目に話しかける。


「私より待ってる人がいるんじゃないんですか?」

「…あ?」

「だからぁ…。」

「お前は嬉しくねぇんだな。」

「いや嬉しいっちゃ、嬉しいですけど。
…いきなり過ぎるんですよ!…あぁ、でも
お仕事お疲れ様です。おかえりなさい。」


リヴァイはちらッと、彼女を見て「ぁあ」と、小さく頷いた。
彼はあまり本音を語らないが良くみたりすると表情は豊かだとステラは語る。

生まれ育ちが、孤独だった彼は
ラル家に引き取られ食事の世話をサポートをされながら育った。

小さい頃からリヴァイによく懐いていたステラだったが、高校生に上がる頃にはリヴァイを避けるようになっていたという。


ステラは水色の自転車を押しながら呟いた。

「リヴァイさん。」

「?」

彼が目を合わせると、彼女は問う。

「東京の肉食系女子はどうしでしぶぼおま」

彼女が問いかけると黒いジャケットに黒のデニム姿のリヴァイに頬を摘まれ
頭をどつかれる。
相変わらずのどつきあいだった。


「いって…冗談なのに…」

「あの女共は金のことしか頭にねぇぞ。」

「いや、偏見でしょ。」

「お前はどうなんだ。」

「どーもこーも学校いって、バイトして平穏無事な生活は本日で終了です。



彼を睨むが、慣れたように交わされる。
それが長年の二人のやりとりだった。

雑談(ステラが一方的に話していた)が、
自宅に着いた。


玄関前にリヴァイの会社の後輩のグンタ・シュルツが立っていた。
今日は彼は会社は休みなのか時折こうして、
ラル家に立ち寄ることがある。

183cmある大柄な彼は、割とミニマムな二人を見つめて生真面目に頭を下げる。


「リヴァイ部長、お久しぶりです。日本はどうでしたか?…ステラもバイト帰りか?


「…クソみてぇな場所だが、ビジネスには悪くねぇ。」

「グンタ先輩。お久しぶりです!」


グンタはステラの高校の先輩に当たる。
色黒だが、生真面目で優しい性格で
慕われる性格をしている。

学生時代はサッカーでゴールキーパーをしていたそうだ。

彼は頭をかじりながら照れくさそうに
ステラに話しかけた。
そこで、リヴァイに物凄い睨まれていることも知らずに。


「あ、ステラ…」

「はぃ?」

「明日は休みか?」

「はい、休みですけど。」

「あのよ、よよよかよかよかよか、よかったら俺と一緒にランチしないか?」

「え、ぜひ」

「明日は謝恩会だろ。」

「あ!」

グンタは忘れていた。
顔面蒼白となり踵を返してラル家を後にする。

「ステラ!また連絡する!」と言い残して彼は走り去っていった。
手を振って返事をするが、
リヴァイはさっさと家に入るが、ドアノブを消毒してかは入っていった。

(相変わらず潔癖だなぁ…任期一年だったのに半年で帰国してるし、東京生活きつかったんじゃ…いや、でも社長と一緒だったような。)


社長とはリヴァイの務める会社
【株式会社自由の翼】である。
主にデザインや動画制作、WEBデザインだったりと多岐にわたり、業績は順調に伸びている新規のデザイン商社である。
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