long (Marco)2

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モビーに乗って2回目の上陸。
鏡を取りに行った島を入れると3回目だけど。
今回は1週間程の上陸になるらしいと上陸準備で買い出しやら船の修繕やらの書類を一緒に処理していたマルコが話し出した。


「今回の島は春島だよい。親父の領地だから治安も悪くねぇ。色々仕事もあるが終わり次第宿でも取ってゆっくりするよい。」

「そうだよね。マルコも疲れてるもんね。いってらっしゃい。」


てっきり休みが欲しいっていうアピールなのかと思っていたんだけど


「お前はバカか。お前と一緒に決まってるだろい。それとも誰かとすでに約束でもしてるのかよい?」


メガネ越しにギロって感じに睨まれる。
なんでそんなに怒ってるのマルコさん!


「いや、そんな約束誰ともしてないよ。でもマルコ私と一緒でいいの?こうして仕事でも一緒なのに。」

「夜は別々だろうがよい。」


視線を書類に向けながらマルコが言う。確かに一か月の眠りから目覚めた後体力がすごく落ちていて、仕事はもっぱら書類整理とクルーに頼まれた繕い物とか体力を使わないものに。それでも慣れない生活からか夜は早めに部屋で休ませてもらっている。

ふと視線が合うと隣の椅子に座っているマルコの手が伸びてきて私の頬にそっと触れた。


「俺がどんだけ我慢してると思ってんだ。」

「マルコ?」


マルコが顔を近づけてきてちゅっと唇が触れるだけのキスをした。


「名無しさんにゆっくり触れたいんだよい。」


私の頭をゆっくりと撫でながらマルコがはにかむ。頭を撫でた掌が頬をつたい首筋に触れるとピクンとしてしまう。


「ま、マルコだめ。まだ仕事中。。」


右手で私の手首を掴み自分に引き寄せるのでそのまま私はマルコの方膝に座る形になる。
長い指が私のシャツのボタンを一つ外して、するすると中へ入ってくると同時に再び唇が塞がれて深いキスへと変わる。

「このまま食っちまいてえ。」

「んっ。。。だから、仕事中。。っ」

「名無しさん。」


マルコの手が胸に伸びてきたのと同時に部屋にノック音が響いた。
ばっとマルコから離れて椅子に座り直しマルコを見上げるとチッと舌打ちをしていた。


「。。。開いてるよい。」

「よっマルコ、名無しさん。書類持ってきたぞ。」

「そこに置いとけ。あとエース見つけたら書類持って来いって言っとけよい。」


さっきのあれはなんだったんだろうって思うくらい冷静なマルコ。今はやっぱり仕事中な訳で助かったような残念なようなそんな感情の中せっせと残りの書類をやっつけるべくペンを手に取った。






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