long (Marco)2
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トントントン
ノック音で目が覚めた。
んーーー。朝?
昨日は食堂でみんなとだいぶ遅くまで飲んでた気がする。それからマルコに部屋に連れて帰られてベッドへダイブしてからの記憶がない。。。
ボーッとしていると再びノックが部屋に響き、私を呼ぶ声と同時にガチャリとドアノブが回る音がした。
「名無しさん、俺だ。入るよい。」
まだ許可を出してもいないのに扉が開きゆっくりとマルコが入ってくる。
「珍しいな飲んだ日の朝でも起きてる時間なのに
まだ寝てたのか?体調でも悪いか?」
ゆっくりと近づいてベッドに腰を下ろしたマルコは私の額に手を当てた。
「熱はなさそうだな。大丈夫なら着替えて街へ行くよい。」
「ん。。おはよマルコ。。。」
ぼーっとした頭でとりあえず挨拶をしたら、ちゅっと額にマルコの唇が押しつけられた。
「おはよい。着替えの手伝いは必要か?」
「ーーー!!起きたよ!いらないよ!!」
「ククっ部屋で待ってるから着替えたら来い。一緒に朝飯食ってから街へ行くよい。」
くしゃくしゃと頭を撫でくりまわしてから再度額にキスをしてマルコが上機嫌で部屋を出て行った。
「ん。。。なにあれ。。。」
とりあえず着替えてマルコの部屋へ行く。
「マルコー。洗面台かりるね。」
「よい。」
手早く支度を済ませ、軽く化粧をしてから机に向かっているマルコに声をかけた。
あ。メガネかけてる。メガネかけたマルコ好きだなぁ。なんて思って見ていたら。
「そんなに見つめられると穴が開くよい。飯行くか?」
「うん。行く〜。」
マルコが昨夜と同じく私の手をさりげなく取り手を繋ぐ。
びっくりして顔を見上げると少しだけ耳が赤くて。
「もう離さないって言ったろい。」
そんな甘い言葉をかけるから私まで赤くなってしまった。
そのまま食堂へ行くと周囲の視線がやたらと熱い。。。
「おはようマルコ、名無しさんちゃん。今日は名無しさんちゃん同伴ってか??」
「おはようサッチ。同伴って。。。」
「うるせえフランスパン!さっさと飯よこせ!!」
「挨拶くれぇしろよ」とぶつぶついいながらサッチが厨房へと消えていと、戻ってくる時にはプレートを3枚持っていた。停泊中はそんなにクルーもいないからもう私達が最後なのかも。そんな事を考えながら3人で朝食を済ませた。
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