long (izo)

□2
1ページ/3ページ

「親父っまじかよい??こいつ海軍とかの刺客かもしれねぇよい!」



親父様の一言から周りの隊長達の空気が一気に騒ついたが「船長命令だ!アホンダラぁ」の一言で全てが決定事項になった。



「。。。くしゅんっ」


すみません。。。くしゃみをしただけなのに一斉に注目を浴びて小さくなる。



「お前ら何やってやがる。可愛い妹の縄解いて風呂連れて行ってやれ。」

「イゾウ!頼んだよいっ」

「あ??面倒くせぇ。なんで俺なんだよ」

「てめぇが拾ってきたんだろうよい。俺はまだやる事がある。」



マルコにまた睨まれた。
なんか居心地悪すぎるここ。。。


「仕方ねえ。ほら行くぞ。」


縄を解かれ自由になったのも束の間、手首を掴まれ連行される様にその場を後にした。



「まあ入れ。シャワーは奥にある。中の物も勝手に使ってもらって構わねえ。タオルと着替えは用意させる。」



とある一室の入り口で矢継ぎ早に言われて部屋を覗くと小さく玄関があり一段高くなって一面畳のこじんまりとした部屋だった。


「お邪魔します。」


控えめにそう言って借り物のサンダルを脱ぐと感心した様に後ろから声が上がった。


「お前さん、ちゃんと礼儀作法をわきまえてんだな。」

「?なにがです??」

「靴脱いで、ちゃんと上がってから揃えたろう?若いのに大したもんだ。」



ん?若い??私が??
そもそもイゾウっていくつの設定だっけ??おでん様に幼少期拾われて。。。


「イゾウよりは若いかな?もう40よ。」

「ほう少し下か。見えねえな。」


いやイゾウの方が見えないからね!!
絶対2.30代だと思われてたもん。


「くしゅっ」

「ああ、すまねぇ。とりあえず風呂だな。こっちだ。タオルはこれ使え。」

「ありがとうございます。」

「ククッ敬語無理して使わなくて構わねえ。俺も名無しさんって呼ばせてもらう。」


まぁ話は後だ。と言われシャワーに入る。体がよほど冷えてたみたいであったかい。


「名無しさん、ナースから服を借りてきたんだが。もし着れなかったらこっちを着て出てきてくれるか?」

「はーい。ありがとう。」



シャワーブースから返事をしてから気が付いた
着れなかったら。。。?
一体どんな服借りてきたんだと思ってシャワーを出ると。。。


ミニスカート(ウエスト細め)
カップ付きキャミ←これはいける
ボディーラインくっきりのカットソー(私が着るとパツパツ&丈が長い)


ふと隣を見ると水色の浴衣。
迷わずそっちを手にして袖を通した。



.
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ