long (izo)

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二度ある事は三度ある
って三度目だよ!わりと立て続けだよ!


目が覚めた瞬間1人ツッコミを頭の中でしたのは言うまでもない。


いつのまにかイゾウの腕枕で寝ていたみたいで。寝ているイゾウをみたのは初めてでちょっと耐性も出来てきたのでじっくり観察してみる。
それにしても整った顔立ちだなあ。まつ毛長いし寝てると少しあどけない気がする。




「なぁ。そんなに見つめられると穴が開きそうだ」



瞳は閉じたままだいきなり声をかけられた


「びっびっくりした!起きてたの?」

「あれだけガッツリ見られちゃなぁ。体調はどうだ熱は下がったか?」

「大丈夫だと思うスッキリしてる。イゾウは大丈夫?私うつしてない?」

「なんならお前さん試してみるか?ほらよ」


イゾウが髪をかきあげてこちらを覗き込む。私も額にかかる髪を同じようにかきあげてイゾウの額に自分の額をコツンとつけた瞬間だった。



ちゅ



ちゅ???
ん???
今何が起きた???


ブハっとイゾウが吹き出して声を上げて笑い出した。



「なっなっなに今の?」

「クククッなにってお前さんの行動が可愛いくてなぁ。まさかおでこ付けられるとは。それにその顔クククっ」


熱はねぇだろ?と笑いを堪えながら言いながらもまだ笑ってる。


「なに?揶揄ってんの?」

「揶揄ってなんかねぇさ。可愛いからつい、な」

「別にどこも可愛いくないと思うけど。私なんかよりいい女いっぱいいそうだし、そもそも私はイゾウ隊長のタイプの女じゃないでしょ?遊び相手は他所で探してもらえます?」


遊ばれるのは嫌。ちょっとトゲのあるトーンで布団から起き上がってイゾウを見下ろした。


「元気そうでなによりだ。シャワーでも浴びてから飯食いに行くか?なんなら俺と一緒に入るか?」

「結構です!」


ドシドシと足音をわざと鳴らしてお風呂場へ向かう私の後ろでまたイゾウが笑ってた。


シャワーを浴びて頭を冷やしながら考える。
ここに来て一緒に生活をしてみて確かにイゾウはいい男だと思う。いろんなことに気が付くし視野が広い。男女問わずモテるタイプだと思う


ルルたちもイゾウは島では女性を常にお持ち帰りして宿取ってたみたいなことが言ってたよなぁ。彼女ってことじゃ無さそうだけど。じゃあ彼女いないのかな?そもそも結婚してたりとかもあり得る。


そう言えば他の隊員たちは島に着くと女を買いに行くみたいだけど、まだイゾウのそんな様子見たことないって言うか島に上陸している間イゾウと離れたことないかも。


本当は行きたいけど私のせいで行けないのかなぁ。今日の夜も出歩かない様だったら聞いてみようかな。



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