long (Marco)

□伍
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駐車場に行き私の車を見るなり明らかにびっくりするマルコ。
私の乗ってるラパンは軽だから大きなマルコが乗るとかなり狭そう。
だけど、そんなことよりかなり興味津々の様で



「この車っていうのはどうやって動いたんだよい?」

「エンジンがついてて、ガソリンっていうのを燃料にタイヤが動く仕組み。。。なはず。。。」

「速いよい。いっぱい車走ってるのに綺麗に並んでぶつからないからすごいねい」


はず。。。と濁した私に詳しくはわからないのかという落胆したマルコだったが、外の景色を観て不思議そうに楽しそうにしていた。


10分ほど車を走らせたショッピングモールの○ニクロとG○の広めの店舗でズボンと上着を選んで欲しいと伝えると

「これだけあれば大丈夫だよい。そんなに俺に金を使う必要ないよい。」

「でも洗濯するとしても洗い替えが必要だもん。最低でもあと2着。サンダルも寒そうだから靴もかな?」


と籠に増やそうとする私の手首を掴んで遮り諦めたように服を選び出したマルコ。
ズボンはどうしても丈が短くなるが、くるぶしが出ていて何故かお洒落に着こなすから不思議でたまらない。

買った荷物を持っていたら無言で奪われた。そのまま上の階の100均で生活用品を購入し、時計を見ると20時。明日は休みだから飲みながらゆっくり話してみたいと思い、マルコに提案をした。


「ねぇマルコ。このまま外でご飯食べて帰るのと、家で飲みながらご飯食べるのどっちがいい?」

「名無しさんに任せるよい。」

「私もどっちでもいいんだけど。」

「金目のものは持ち合わせてねえし、女に金使わせてばっかりで申し訳ないんだよい。」


マルコが目を晒しながらそう呟く。
バツの悪そうな、申し訳なさそうな顔をするもんだから思わず笑った。


「独女の財産を舐めちゃ困るよ。そりゃ高級なとこばかりは無理だけど。じゃあお惣菜とお酒いっぱい買って帰ろっか。」


一階の品揃えの良いスーパーでカートを用意すると、「便利なもんがあるよい。買い出し隊に使いたいよい。」と言いながら率先してカートを押し、お惣菜や明日以降の食べ物をカゴに入れていった。


「マルコ食べれないものある?」

「いや、特にねえ。なんでもいけるよい。名無しさんの食べたいものを買えばいいよい。」

「お酒は何飲むの?」


私はいつものハイボール用にウイスキーやスコッチを見ていたら度数を他のものと確認していた。普段から強いお酒ばかりなんだと思う。どうせならと日本酒もカゴにいれた。私のお気に入りの大吟醸だ。


終始全てのものに興味深々のマルコさん。

「なんだ!ピッて音がしたよい!」

「マルコ。。。お願い黙ってて。。。」



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