long (Marco)番外編
□明晰夢
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「〜〜〜っっ」
ガバっと効果音がつきそうなほど俺は飛び起きた。息が上がってる。汗がすげぇ。
横を見るとすやすやと眠る名無しさん。
そうだ、さっき宴までの間寝てしまったこいつと寝てたんだった。
「夢。。。かよい。。。」
股間に手を添えるとはちきれんばかりになってる。
隣に寝ている名無しさんにこんなとこ見られたらたまんねぇ。勘違いされても仕方ねぇ状況だ。
とはいえこれは当分治りそうもないと判断し、こいつが起きる前にとシャワーへと急いだ。
妙にリアルな夢だった。
名無しさんの感触も。温度も。
あぁ。手と口。。。
ゆるゆると動く小さな掌。
生暖かい口内の感触。舌で転がされた時の快感。
堪んなかったよい。
あれが夢で、現実では自分で扱いてるなんて。。。なんとも。。。
「言えない。。よい。。んっん」
溜まっていた欲を吐き出して大きなため息とともに落ち着く。
でも夢なんかじゃなくて。現実で名無しさんを抱きてえ。
名無しさんにああしてもらいてぇ。
名無しさんを鳴かせてぇ。
「その前にきちんと伝えないとな。」
ちゃんと言葉で伝えてやらねえと。
お前が欲しいと。
隣にいて欲しいと。
「名無しさん。お前が欲しいよい。」
シャワーにかき消えながらも、あいつへの想いを言の葉に乗せた。
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