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□鷹の目
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「なんだなんだぁ?
客人が目覚めたのか?それにしても、ひどいありさまだなこりゃあ」
「普通なら生きちゃいない。この娘の生命力は、大したものだ」
天井から顔を出したゴースト娘に、ミホークは答える。
「それにしても、まさか女を連れて帰ってくるなんて、どういう心境の変化だ?
アタシは別に、興味ないけど」
自分でもどうして海に飛び込んでまで助けたのか、わからなかった。
ミホークはただ直感で、その娘を生かすと決めた。
海軍が取り調べを行うといったところを、容赦なく連れ帰ったのだった。
「この娘は、しばらく俺が預かる」
ペローナは勝手にしろと言わんばかりにふわふわと天井の向こう側へ消えていった。