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□過去
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レッドフォース号はとある島に立ち寄り、情報収集に努めていた。


「よお鷹の目。眠り姫の様子は...」


ひと段落したシャンクスは、扉を開けてミホークに声をかけた。


そこには無防備な姿で眠っている2人の姿があった。


「まったくこいつらは...」


シャンクスが部屋を出ようとした時だった。


「シャンクス..」


「...ん?起きてたのか。ミア」


ミアはミホークを起こさないようそっとベットを抜け出すとシャンクスに駆け寄った。


「久しぶり...!」


部屋の外に出てからシャンクスに飛びついた。

「おっと。久しぶりだなあ。元気そうで良かった」

シャンクスは受け止めると、思いの外元気そうなミアを見て安心した。


「私、あれから色々あって...ミホークから聞いてる?」


「ああ。大変だったな...。俺たちがいるからもう大丈夫だ」


「ルフィたちにもね、助けてもらったんだ。」


「そうか..ルフィに。相変わらず暴れてるみたいだからな。賑やかだったんじゃ無いか?」

「そりゃあもう」

クスクスと笑っていると、船員たちも集まってきた。


「うおー!ミア!目が覚めたか!」

「てめぇ!心配させんじゃねえよ!」


ガヤガヤと騒いでいると、ミホークも目を覚ましたのか部屋から出てきた。


「ひぃ!」


ミホークを見た瞬間船員たちは3歩ほど後退した。


「そんな怖がらなくてもいいのにー」

ミアは船員たちに手招きをする。

「ハッハッハ!相変わらず評判が悪いな鷹の目」


「求めてなどいない」



1人の船員が恐る恐るミアに近づいて耳打ちしてきた。

「...なあ。お前本当に鷹の目と一緒にいたのか?」

「ん?そうだけど」

「息がつまるだろうよ...」

「いや?剣も教えてもらえたから、すっごく強くなれたんだ」


ニッと笑うと船員たちも興味を示す。


「お!じゃあ俺と勝負しようぜ!
この船にいた時はいい勝負だったからな。俺もあの時より強くなったんだぜ」

「やるかあー?」

ミアも乗り気で刀に手をかけると、ミホークが止めた。


「やめておけ。最早貴様ごときが敵う相手では無い」


「...え?俺?」


忠告されたのが自分の方だと自覚した船員はゾッとして手を引いた。


「んじゃーお頭が相手してやったらどうだー?」


マストの上から傍観していたヤソップが言った。

「あ!ヤソップー!久しぶりだな!
ウソップが会いたいって言ってたー」

「おう!後であいつの話聞かせてくれよ!」



「俺が直接って、どうなんだ鷹の目」

困惑しながらも今のミアの実力を知らないシャンクスは問いかける。


「その目で確かめてみれば良かろう」


ミホークも薄い笑みを浮かべる。

「ほお〜。鷹の目がそうまでいうとなると興味があるな。どうだ?ミア。俺と一戦」


「しゃ、シャンクスと直接...」

かつて航海を共にしたと言えど、四皇の1人。

実力はとんでもない相手だとわかってるだけに気が引けた。

「でもいい機会だし、お願いするよ」

ミアは気合を入れ直した。
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