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□王の間
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「...たくっ!ルフィの野郎また勝手に迷子になりやがって..」


ゾロは長い階段を駆け上がり駆け下り、案の定迷子になっていた。


「にしても、気味の悪い城だぜ..。そこら中に剣飾りやがって。
...なんか誰かに見られてるみたいだな」


ゾロは立ち止まり、壁に飾られた剣を眺めた。


「全く。全然貴方が私の部屋の入り口来ないので...お迎えに来てしまいましたよ」


コツコツと靴の音を立てながら、見覚えのある男が現れた。


「てめェ...」


ゾロは愛刀に手をかける。



「またお会いしましたねロロノア・ゾロ。」


それは以前ゾロがミアといるときにやられた相手。
水を操るレイノールだ。


「今度はああは行かねェぞ。
俺の三刀流でぶった斬ってやる」


「おやおや、貴方では私を斬るなどできませんよ」


「覇気を使えばロギアの身体も斬れるんだぞ。そんなことも知らねェのか」

ゾロはギロリとレイノールを睨みつけた。


「おや?私がいつロギア系の能力者だと名乗りましたか?
私はそもそも、悪魔の実の能力者ではありませんよ」

「何だと...?」

「私はこの国を治める王の刀。黒刀の分身の1人です。」


「何訳わかんねェこと言ってやがる」


「情報をあまり持たない麦わらの一味の殲滅は、容易いですね...」


レイノールは掌に麦わら帽子を取り出した。


「...!?それは...ルフィの」


ゾロはギリと唇を噛んだ。

「あの船長は悪魔の実の能力者..。
水を操る私の前では無力極まりありませんでしたよ」

レイノールは不敵な笑みを浮かべ、麦わら帽子を地面に落とした。


「アイツはそんなモンで死ぬような奴じゃねェ!!」


地面を踏み込み、ゾロはレイノールへ突っ込んだ。
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