main-1-

□終わりが始まり
2ページ/6ページ



目を開けるとそこは、どうやら屋内のようだ。

ゆっくりと体を起こし、あたりを見回す。

きれいに整えられた部屋のようで、どうやら女性が住んでいるらしい。

自分の身に何が起こったのかも分からないまま、ミアは横たわっていたベットに座りなおした。

「ここは・・・どこだろう」


きょろきょろとあたりを見回していると、オレンジ色の長い髪の女性が話しかけてきた。

「あら、目が覚めたのね!
あなた、私たちが見つけたときには気絶しちゃってて・・・。
ちょっとまって!うちの船長たち呼んでくる!」

そういって慌ただしく部屋を出て行ってしまった。


「船長?」


つまり、ここは船ということになる。

海軍・・・では無いようだった。

ということは・・・・。




「おぉ!目が覚めたのか?
いやー、おめぇぶっ倒れてたのに傷一つないみたいでほんとよかったなあ!」

ニッと笑うその少年は、第一発見者?

この人に救われたんだと直感したとき、次々と部屋に人が入ってきた。


「本当によかったよ!あっでももしけがしてたら、俺が治してやったけどな!」

小さな角の生えた小動物…。鹿…だろうか。

「えっと…」

戸惑っていると、金髪の男と緑色の髪の男も入ってきた。

「やぁ。お目覚めかい?
俺はサンジ。今日から君の付き人としてこの船を案内してあげるよ…」

チュッと手の甲に口づけをしようとしたところを、緑色の髪の男が遮った。


「おいクソコック。
下らねえ真似してんじゃねえよ。」

「おやおや?先ほどのお方が目を覚まされたときいたのですが…ヨホホ」

白骨死体!?動いてる!?
いやしかし、そんなことはないきっと能力者か何かなんだろう…

突っ込みたいところが山ほどあるものの、今はとりあえず、船員と思われる彼らの反応をじっくりと見てみることにした。

「あなた、あの島で一体何があったの?
ずいぶん汚れていたみたいだけど」

黒髪の女性が問いかけてくる。
この人は普通の人のようだ。

「ただ…気を失っていただけです。」

「おいおい、気を失ってたってったって、周りに海賊らしき男たちがいっぱいひっくり帰ってたぞ?
俺たちが来なかったら、お前命なかったかもしれねえんだぞー?」

鼻の長い男。あれ、この人どこかで…
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ