影山飛雄

□第三話
1ページ/2ページ

菅原視点

あれ、あの子は確か
菅原 「入らないの?」
体育館を覗いてる、女の子に後ろから声を掛けてみる
笠木 「っ!?」
菅原 「ごめん、驚かせたな。君、昨日清水の仕事手伝ってくれた子だよな。俺は三年の菅原孝支」
笠木 「一年、笠木名無しさんです」

菅原 「笠木は、日向達の手伝いで来たんだろ?だったら、一緒に行くぞ〜」
手を引こうとして、びっくりする
菅原 「冷たいな。もしかして、ずっと前からここに居た?」
笠木 「5時に集合と言っていたので、一応…」
一応って、何時に来たんだ。冷え過ぎだろ
菅原 「何で入らなかったの。朝は冷えるんだから、無理すんなよ?」
両手を取り、温めてやる
笠木 「はい。ありがとうございます」

少し温まった所でもう一度手を引こうとするが、次は反対方向に引っ張られた
笠木 「止めに行く訳ではないですよね?」
そっちに行くなと言うように
菅原 「ちがうちがう、俺も日向と影山の様子が気になったから手伝いに来たんだ」
真っ直ぐ見つめてくる目に少し戸惑うも、嘘は言ってない

それに対して、笠木は俯いて小さな声を出す
笠木 「私も、何か手伝えるんでしょうか?」
手伝いたくて来たはいいけど、不安で入れなかったらしい
菅原 「それは、行ってみれば分かんべ」
なんとも可愛らしく健気な子だ
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ