腐向け小説
□一緒に死にましょう
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一緒に、地獄に落ちてくれるか?
【弟者視点】
俺は、兄者が好きだ。でも、この恋はかなわない。
明日は、兄者の誕生日である。誕生日プレゼントは、兄者のリクエストで、次の日なんでもいう事を一日聞くということだった。
それの、何がいいんだろうか。明日は、おちいちさんと俺と兄者で、ケーキを食べたりする。明日は、早いからもう寝よう。
隣の部屋の兄者もう、すでに寝ている。
俺は、遠足前の子供のような気分だった。
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯
「・・・ふぁー・・。」
朝起きると、すでに7時30分だった。兄者は、まだ起きていないようだった。ツイッターでは、兄者に誕生日おめでとうと、お祝いのメッセージがたくさんきている。
リビングに降りてくると、俺は朝ごはんを作り始める。良いにおいにつられて兄者も、起きてくるだろう。
「弟者ー・・。」
やっぱり、起きてきた。おついちさんは10時くらいにくるらしいからまだ、急がなくても大丈夫そうだ。
「兄者、おはよう。朝ごはんできてるから顔洗ってから、座って。」
皿を運びながらいう。兄者は、あいまいな返事をした後、洗面所に行った。
戻ってきた兄者は、椅子に座る。俺はすでに、座っている。
ふたりで手を合わせて。
「いただきます。」
兄者は、お腹が空いていたのかすごい勢いで食べている。ほおばっている姿が、とてもかわいい。
「兄者、プレゼントは明日でいいんだよね?」
「ん?おう。」
すでに食べ終わった兄者は、皿を片付けている。兄者は、返事をすると髪の毛を整えに行った。確かに、ぼさぼさだったから。
「おっつんは、何時くらいにくるって?」
髪をセットし終わった兄者が、歩きながら聞いてくる。
「ああ、確か10時くらいにはくるって。」
「あれ、俺は9時って聞いたけど?」
「・・・え?」
兄者と俺は、すぐにスマホを取り出す。スマホには、新しいメールが入っていた。おついちさんからだ。そこには、9時と書かれている。兄者のいう通りだった。
「9時ってきた。あと・・・30分!?」
俺は、はやく準備しなければと慌てて走った。案の定、いろんなところに体をぶつけまくった。