腐向け小説

□吸血鬼
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弟者は、買い物を終え家に帰ってきた。玄関には、兄者の靴と誰だかわからない女ものの靴があった。

「・・・。」

弟者は、何かを察すると自分の部屋に閉じこもった。兄者の部屋からは女の人の声が聞こえる。最近、弟者の血を飲まなかったのは自身が貧血を起こしたからだと、弟者は知っていた。
それでも、この声は嫌なのだ。

「弟者・・・帰ってたのか。」

「誰〜?」

綺麗な女の人が弟者の部屋の中に入る。弟者は、びっくりして固まっていたが女の人が弟者の股間をつかむ。

「あらー、大きいじゃない?」

「あ、ちょっ・・・。」

まったく反応していない弟者自信のを触ると女はそう言った。それをみた兄者が、女の腕をつかむ。

「おい、やめろ。あと、もうくんな」

兄者はそういうと、女の人を追い返した。弟者は、びっくりしたように固まっている。

「弟者、先風呂入るぞ。」

「あ、うん。」

弟者は返事しかできなかった。あんな姿の兄者なんて見たくなかった。後悔が心に残る。
ボーと座っていると、すぐに兄者が出てきて俺は風呂に入った。
弟者の首には無数の跡がついている。これは、兄者が血を吸うときにつけたものだ。まだ、最近だから消えていない。

「やっぱり・・・俺じゃだめだ。」

弟者はそうつぶやく。風呂場に弟者以外いることに気が付かないまま。

弟者は風呂を出る。肌を多く見せる服を着て。
兄者はそれに気が付いたようでじっと見てくる。それでも、弟者は気づかないふりをしていた。

「弟者・・・その跡、誰がつけた?」

「え・・・ちょっ・・っん・・」

兄者はそういいながら弟者の首筋を撫でる。弟者は、ゾワゾワとすこしだけ感じてしまう。
兄者はその反応を見ると、顔をしかめた。

「兄者!?」

「ちょっとこっちに来い。」

兄者が怒っていることは、わかった。でも、弟者はそれが怖かった。あの、女性を抱いた部屋に連れていかれる。それはまぎれもなく、兄者の部屋だ。

「あに、じゃ・・・っ!?」

首筋にチリッとした痛みが生じる。それだけで容易に想像がついた。兄者は、弟者の首を噛んで血を吸っていた。それを何回も繰り返した。弟者の体はだんだん熱くなっていた。そして、それが下半身に集中する。
吸血鬼の唾液には、媚薬の効果がある。兄者は、それを血を吸うときに相手の体に入れる。

「あにっ・・・熱い・・あついよ・・。」

「腰、浮かせろ。」

火照って頭が回転しない弟者は、兄者のいう通り腰を浮かせる。すると、兄者は弟者の服を脱がしていく。それに合わせて自分の服も脱いでいった。
弟者の体は、媚薬のせいなのか風呂に入ったばかりだからなのか、赤くなっていた。
兄者は、弟者をベットに這いつくばるような姿勢に変える。弟者の赤くなった体を兄者は舐める。

「ひっ、ん・・!」

兄者は、弟者の赤くなった背中を舐めながら甘噛みをする。
弟者はそれに、反応するしかできなくなっている。ぐずぐずに溶かされた思考になる。
早く中に入れてほしいと弟者の蕾は、ヒクヒクと動く。兄者は、焦らすようにローションを出して弟者の蕾にかける。それさえも、快感として拾ってしまう。

「あに、じゃ・・・早くっ・・入れて?」

「っ!!」

弟者は、ヒクヒクと動くそのいやらしい場所を見えるように足を広げ兄者を見つめる。
兄者は、何も言わずにそのまま突っ込む。弟者の中は、それを待っていたように飲み込んでいく。

「あっん・・・あにじゃぁ♡」

「弟者・・。」

兄者は、色っぽく名前を呼ぶ弟者にキスをする。弟者は、キスをし終わると快感に身を任せ、舌をだして唾液を垂れ流している。

「おとっじゃ・・!」

「ひっ・・!・・らめ・・・そこらめぇ♡」

兄者は、ぎりぎりまで引き抜くと奥まで一気に攻めて最奥の壁にぶつかる。弟者は、すでに呂律が回っていない。

「どこがダメなんだ?」

「あっ♡・・おかひくなっひゃう、の・・」

「だったら、おかしくなれ。」

「ひっん・・・あに、じゃ・・・イ、きそ」

「俺、も・・!」

兄者は、弟者の腰をつかむとグイッと引っ張る。

「−−〜ッッ・・・!?」

「っ!!」

兄者は、ゆっくりと抜いた。弟者は、ぐったりとベットに横たわっている。

「あに・・じゃ・・どうしたの?」

「あ、いや・・。」

「俺、何か嫌なことした?」

弟者はぽろぽろと泣き出してしまう。兄者はそれにびっくりしてあわあわとハンカチを取り出した。

「兄者・・・俺だけの血吸ってよ。」

「弟者・・・でも、お前が。」

「大丈夫だから、ね?」

「・・・わかったよ。ありがとう。」

兄者は、うれしそうに笑う弟者の頭をなでる。弟者は、より嬉しそうに笑う。

そののち、噛み痕を見て怒る弟者と笑うおついちを見るのはまた次の話。

END


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