腐向け小説

□親と子供
1ページ/1ページ

【おついち視点】

「ほらー、朝だよ!」

「うー・・。」

弟者はうなりながら起きて、兄者は何も言わずムクッと起きた。
俺は、すぐにリビングに降りてきて二人がおきてくるのを待つ。
俺は、シングルファーザーである。そして、この二人はとてもかわいい俺の子供である。
兄者は、青い髪に青い目で弟者は、赤い髪に赤い目である。

「・・・・パパー。」

弟者が先に起きてきた。俺はすぐに駆け寄って椅子に座らせる。兄者がそのあと、ゆっくりと降りてきた。兄弟といっても、結構性格が違う。でも、やっぱり兄弟だと思うところもある。この二人は、絶対に俺が守るんだ。

「ほら、いただきます。」

「「いただきます。」」

二人は、まだ眠いようでゆっくり食べている。まあ、今日は休みの日だからいいのだけれどね。

「ほら、弟者こぼしてるよ。兄者は、残さないで食べなさい。」

こういうところを見ると本当にかわいい。弟者は、まだ幼稚園生であり兄者も同じだ。
普段弟者の世話をしている兄者も、朝は弱いようでボケーとしている。そして、なにより残すことが多い。

「ごちそうさま。」

兄者が先に食べ終わった。弟者は、お腹いっぱいのようで兄者に挙げている。それを、兄者は食べてあげていた。本当にかわいい。
さて、今日はどこかに行こうか。外は快晴である。そして、天気予報では雨は降らないらしい。

「よし。二人とも、どこか行きたいところある?」

兄者と弟者は、二人で顔を見合わせている。二人で、相談でもしているのだろうな。

「じゃあ、水族館?」

「動物園は?」

「動物園にする!」

最初に弟者が言ったが、兄者の意見に賛成のようで、笑顔でそう言った。

「了解。じゃあ、着替えをしてきてください!」

「「はーい!」」

二人は元気よく椅子を飛び降りると、自分たちの部屋に走って行った。俺は、それを見送ると皿を片付けて準備を始めた。

⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯

「出発ー!」

「「イエーイ!!」」

車に乗り込んだ俺たちはそう言って車を発進させる。これから行く動物園は、ふれあい場所が多く、公園のような大きい広場があるところだ。二人は、そこが好きなようで最近よく行っている。

「兄者ー、今日は何触るー?」

「好きなのでいいよ。」

「やったー。」

二人は仲良しだ。たまに喧嘩もするが、すぐに仲直りをしている。さて、そろそろ動物園につく。二人は、ウキウキしているようで車の窓から外を食い入るように見ている。

「さあ、ついたよ。」

二人はすぐに車から降りた。
俺もあとを追う様に車から降りた。今日は、弁当を持ってきたから一日、いられるだろう。


次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ