腐向け小説
□親と子供
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【おついち視点】
「ほらー、朝だよ!」
「うー・・。」
弟者はうなりながら起きて、兄者は何も言わずムクッと起きた。
俺は、すぐにリビングに降りてきて二人がおきてくるのを待つ。
俺は、シングルファーザーである。そして、この二人はとてもかわいい俺の子供である。
兄者は、青い髪に青い目で弟者は、赤い髪に赤い目である。
「・・・・パパー。」
弟者が先に起きてきた。俺はすぐに駆け寄って椅子に座らせる。兄者がそのあと、ゆっくりと降りてきた。兄弟といっても、結構性格が違う。でも、やっぱり兄弟だと思うところもある。この二人は、絶対に俺が守るんだ。
「ほら、いただきます。」
「「いただきます。」」
二人は、まだ眠いようでゆっくり食べている。まあ、今日は休みの日だからいいのだけれどね。
「ほら、弟者こぼしてるよ。兄者は、残さないで食べなさい。」
こういうところを見ると本当にかわいい。弟者は、まだ幼稚園生であり兄者も同じだ。
普段弟者の世話をしている兄者も、朝は弱いようでボケーとしている。そして、なにより残すことが多い。
「ごちそうさま。」
兄者が先に食べ終わった。弟者は、お腹いっぱいのようで兄者に挙げている。それを、兄者は食べてあげていた。本当にかわいい。
さて、今日はどこかに行こうか。外は快晴である。そして、天気予報では雨は降らないらしい。
「よし。二人とも、どこか行きたいところある?」
兄者と弟者は、二人で顔を見合わせている。二人で、相談でもしているのだろうな。
「じゃあ、水族館?」
「動物園は?」
「動物園にする!」
最初に弟者が言ったが、兄者の意見に賛成のようで、笑顔でそう言った。
「了解。じゃあ、着替えをしてきてください!」
「「はーい!」」
二人は元気よく椅子を飛び降りると、自分たちの部屋に走って行った。俺は、それを見送ると皿を片付けて準備を始めた。
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「出発ー!」
「「イエーイ!!」」
車に乗り込んだ俺たちはそう言って車を発進させる。これから行く動物園は、ふれあい場所が多く、公園のような大きい広場があるところだ。二人は、そこが好きなようで最近よく行っている。
「兄者ー、今日は何触るー?」
「好きなのでいいよ。」
「やったー。」
二人は仲良しだ。たまに喧嘩もするが、すぐに仲直りをしている。さて、そろそろ動物園につく。二人は、ウキウキしているようで車の窓から外を食い入るように見ている。
「さあ、ついたよ。」
二人はすぐに車から降りた。
俺もあとを追う様に車から降りた。今日は、弁当を持ってきたから一日、いられるだろう。