Dream Note1

□奴との遭遇…
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マルコさんとの同居生活も慣れてきたある日…。

M:『なぁ香織、この世界には海が少ないねぃ?』
「海ですか?あるにはありますけど…あまりキレイではないですよ?この辺の海でなら…日本海辺りだとまだ大丈夫かな…」
(海が恋しいのかしら…)
M:『ニホンカイ…?』
「ちょうど暇ですし行ってみます?」
〜いざ日本海へ〜
M:『…!そ、そんなにスピード出して危なくないのかよい??』
「この道路は高速道路といって制限速度が80キロなんです。中にはそれ以上の速度で走ってる車もいますけどね」
(流石の平日ね。空いてるから助かった)
〜しばらくして〜
M:『…潮風の臭いがしてきたねぃ』
「もうすぐ到着ですよ」
〜到着しました〜
M:『コレがニホンカイかよい?』
「うん。わたしが良く来る海はココです」
M:『なんだか懐かしい臭いだ』
「気分転換出来ました?」
M:『あぁ。久しぶりの海がみれて嬉しいよい』
「良かった…よし、ついでなので新潟観光といきますか✨」
(たしかマリ◯ピアの割引券あったし🎵)
〜水族館🐬へ〜
M:『コレは何の建物なんだ?』
「ココは水族館です。イルカショーもありますよ✨」

M:『この世界の海の生物達は随分キレイでちいせえなぁ。コイツは、クラゲかよぃ?』
「ふふっ。海王類と比べたらそれは小さいですよ(笑)」
M:『いろんな生き物がいるねぃ…』
「気に入りました?」
M:『あぁ。見たこと無い生き物ばかりで新鮮だよぃ✨』
カシャ📷️✨
M:『!』
「エヘヘ〜🎵楽しんでるマルコさん撮れた」
M:『こんなオッサン撮っても楽しくねぇだろうに…💧』
「楽しいもん」
(えーとイルカショーまでまだ時間あるなぁ…)
「マルコさん、ショーまで大分時間あるから少し休憩しましょう。向こうにカフェがあるの」
〜カフェ・マリン〜
「何にしようかなぁ〜…マルコさんは何にする?」
M:『そうだねぃ…アイスコーヒーと、フィッシュサンドにするよい』
「注文してきますね〜🎵」

「……!なっ…んでアイツがいるのよ…」
(早く席戻ろ……)
奥のテーブルに元カレの大毅を見つけた……。向かいには本命の彼女が…。

M:『おかえり。…?どした?浮かない顔して』
「え?ううん…何でも…」
〜しばらくして〜
店:『お待たせしました〜アイスコーヒーとフィッシュサンド、アイスラテとエビマヨバーガーです。ごゆっくりどうぞ〜』
M:『お。コイツぁ旨そうだ。……何があったかは知らねえが、そんな顔するなよい。香織は笑ってるほうが似合う』
「マルコさん…うん…。よぉし、食べたらイルカショー行きますよ✨」

〜イルカショー🐬〜
「可愛い〜❤️」
M:『こりやぁ大したもんだ…イルカと人間があんなに信頼しあってるよい…』
「マルコさん、向こうのイルカはやっぱり大きいの?」
M:『ん?そうだねぃ、ココのイルカたちよりはデカイし狂暴な奴とかもいるよい。』
「そうなんだ?おっきなイルカも見てみたいかも(笑)」
〜ショー終了〜
「可愛かった〜🎵」
M:『少し水かかっちまったよい💧』
「あ…大丈夫でした?たしか海水って…」
M:『大丈夫。あれっぽっちでは、なんともしねぇよい』
「良かった…。そうだお店見ていきましょ✨」
〜アクアSHOP〜
M:『こりゃまたファンシーな…あ、クジラ……』
(親父…アイツら、変わり無いと良いが…)
「…さん。マルコさん?」
M:『どした?』
「クジラ…好きなんですね」
M:『…あ…。…モビーもクジラだしねぃ。我が家を思いだしていたよい』
「心配ですよね…親父様や皆のこと」
M:『まぁ、俺一人いなくてどうにかなるような柔な奴等ではねえが…』
「親父様やエース、皆強いですもんね✨…クジラ好きなマルコさんにプレゼントです。」
M:『香織…。ありがとよい。大事にするよい』


大毅『やっぱりお前か…香織』
「……っ大毅……」
M:『なんだ?コイツは…』
「行こう…マルコさん」
大毅:『へぇ〜?今度はその男に足開いてんのかよ。俺と別れて間もねぇってのに。相変わらず尻軽な女だよお前は』
M:『…!!テメッ…』
「そうよ!悪い?っていうか、アンタに関係ないじゃない!わたしが誰と居ようが、誰と寝ようがアンタにはもう関係ないでしょ?」
M:『…香織っ?』
大毅:『けっ…やっぱりお前可愛げねぇな。ま、精々飽きられないように頑張れや』

「……ごめんねマルコさん…嫌な気持ちさせちゃって…」ポロ…
M:『アイツはなんなんだよい?好き勝手言いやがって…』
「……元カレなの。」
M:『……』
「向こうは恋人とも思ってなかったかもしれないけどね……」
M:『元カレ……』
「アイツにとってはセフレって感じにしか思ってなかったのかも……」
M:『香織……』ギュッ…
「……っ!マルコ…さん?」
M:『……黙って抱きしめさせろよい…』
「うん……」
奴と再会した水族館のパーキングで…初めて感じたマルコさんのぬくもり……。
(あ…涙、止まった…)

M:『……するなよい』
「え…?」
M:『自分をあまり卑下すんな…。お前はこんなに……っ』チュ…
「…!んっ…マッ…」
(うそ……わたし…マルコさんと…)
M:『優しくて、一生懸命で…住む世界の違う俺達を心配してくれる……。そんなお前が……』
(好きだよぃ……)
「マルコさん……」

結局わたしたちは帰宅する気力もなく、宿泊施設を利用するのであった……。
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