Dream Note1

□連れていって
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白:『良く来た…異界の娘よ』

「……親父様っ…」ガバッ
(……またあの夜と同じ夢…)

〜モビーにて〜
白:『マルコの奴ぁ、まだ見つからねぇのか?』
A:『そうなんだよ…一体どこにいるんだか…』
T:『ま、ビブルカードも無事だし…その内ひょっこり出てくるって……』
(あの野郎…マジでどこにいやがるってんだ…?)
白:『マルコほどの奴ならそう簡単に殺られやしねぇだろうが……。変な事に巻き込まれていねえと良いが……』
(早く帰って来い…アホんだらぁ…)


M:『……。』
【「マルコさん…大好き」】
(俺は…アイツを置いて行けるのか?自分の世界に……仲間が待つあの船へ……)
M:『何…悩んでんだ俺はっ…』
(俺ぁ海賊だ…欲しいもんは力づくで奪い去ってやる…)
「マルコさん、おはよう🎵」
M:『あぁ…おはよい。ほら、寝癖付いてるよい』
(よし、善は急げだ…)
M:『もしも…よい。俺と一緒に来いと言ったら…どうする?』
「え…?わたしもマルコさんの世界にってこと?」
M:『あぁ』
「出来ることなら…一緒に行きたい。例え危険でも、マルコさんと離れたくない……」
M:『香織……』
「わたしったらね、いつトリップする瞬間が来ても大丈夫なように荷造りしてたの(笑)」
M:『……っ』
「今のわたしには、失って怖いモノはマルコさんだけなの……。もし、また一人になったら悲しくて、寂しくて、壊れてしまうかも…」
M:『大丈夫…一人になんてさせねぇよい』
「最近ね、ずっと同じ夢を見るの……。マルコさんとわたし、モビーに乗っていて…親父様に言われるの。『良く来た…異界の娘よ』って……」
M:『……前兆かもしれないねぃ…』
「マルコさんもそう思う?」
M:『あぁ。なぜかあの海に行った日から潮風があちこちで凪ぐんだよぃ…ココ付近には海なんて無いのに…』
(おまけにあの潮風は間違いなく…この世界のもんじゃねぇ)
「そう言えば…海の匂いがするなって思ってたの……。」
ガタガタガタッ
「…!地震っ?」
M:『香織!荷物をっ』
「えっ?」
M:『間違いねぇ!コイツぁ兆しの揺れだっ。』
「そんなっ…こんな突然…っ」
M:『絶対離さないって誓うよい。だからしっかり俺に奪われてくれ!』
「マルコさん……っ」ギュッ
M:『いいコだ…』
(ようやく帰れる…宝を持って我が家に…)
M:『怖いときは目を瞑って…大丈夫だ。すぐに済むよい…』
「……ぅん!」
そしてふたりは巨大な揺れと共に姿を消した……。以後、ふたりを目撃した者は居なかった……。
M:(ここは……)
『なっ……場所は変わるのかよいっ。海の上だなんて冗談じゃねぇっ』ボボボッ
「ん……ここは…えっ?え〜っ!何これ」
M:『ピィーッ』
(良かった…気が付いたか)
「マルコさん…不死鳥化して…一体どうして?」

〜モビー〜
T:『…!!マルコのビブルカードが?!』
A:『ん?なんだよサッチ。』
T:『エース!マルコのビブルカードが動き出したんだよ!』
A:『なに?親父に知らせてくるっ』

「あ……陸地が…マルコさん」
M:『ピィー…』コクン
〜着地〜
M:『ふぅ〜…久々の不死鳥化だったよい。怖がらせて悪かったよい』
「ううん!とっても気持ち良かったよ✨…それにしてもココって……」
M:『俺の世界に間違いないんだがねぃ…コイツに頼るか…』
「あ…小型の電伝虫…」
M:『正解』
「…ぷっ…」クスクス
M:『ん?』
「あははっ…ごめんなさっ…だって、この子…マルコさんソックリ…」
M:『当たり前だよぃ。俺専用だからねぃ。電伝虫は使う奴に似るんだよい……って笑いすぎだよい』

プルプルプル…ガチャ
白:『こちらモビーディック…マルコか!お前今、何処に…』
M:『親父…っ。良かった…戻れたよい……。事情は着いたら説明するからよい。俺のビブルカード使って迎えを寄越してくれないかよい?』
白:『わかった。おめぇエースのカード持っていたか?奴にストライカーで向かわせる。奴のカード追って合流しろ』
M:『了〜解』
ガチャ…
T:『マルコ、見つかったのか?』
白:『あぁ…。迎えを頼んで来やがった…エース!おめぇのストライカーの方が速い。マルコのカード追って迎えに行ってくれ』
A:『了解〜』

M:『確かエースのビブルカード…あった』
(間違いなく…帰って来れた)
「これが…命の紙…ビブルカード…」
M:『あぁ…。もう少し飛ぶ事になりそうだ。大丈夫かい?』
「はい。」
M:『絶対落としやしないから安心して、空の旅を楽しんでくれ』ボボボッ
「綺麗……」
M:『ピィー』
(行くよい…)

〜ストライカー〜
A:『え〜と…何処にいるんだうちの長男様は……って、うぉっ?』
M:『エース!世話かけたよい』
A:『マルコ!お前、何処に行ってたんだよ!ん?誰だ?ソイツ…』
「あ…」
(エース…!本物?!凄い…わたし本当に来たんだ…ワンピの世界に…)
M:『コイツは俺の恩人だよぃ…そして大事な女だ…』
A:『へぇ〜?はじめましてお嬢さん…俺は白ひげ海賊団二番隊隊長の……
「ポートガス・D・エース…さんですね?」
A:『正解…なんで』
M:『説明はモビーに着いてからだ。親父に報告するよい』
プルプルプル…ガチャ
白:『合流出来たか?マルコ』
M:『あぁ。いまから帰還するよい』
白:『了解した』ガチャ…
T:『マルコ無事合流出来ましたかね?』
白:『あぁ。合流したそうだ。迎えに行こう…バカ息子を…』

〜帰還〜
M:『やっと帰って来れたよい…親父』
白:『心配かけやがって…アホんだらぁ…無事で何よりだ』
船員:『マルコ隊長〜お帰りなさい!!』
M:『お前ら…ああ。ただいま』ニヤリ
白:『ところで…この娘は……!』
(コイツは……夢の中に現れた娘だ…)
M:『コイツは香織といってよい。俺の恩人で俺の大事な女なんだよい親父…』
「はじめまして…ニューゲート船長…。この度は突然の乗船をお許し下さい」
白:『堅苦しい挨拶はいらねえよ。実はな最近夢の中で嬢ちゃんに会うんだ…一つ聞かせろ…嬢ちゃんは…異世界の人間なのか?』
M:『親父…なぜそれを?』
白:『言ったろう。夢の中で会ったと…』
「質問にお答えします。その通り…わたしは違う世界から来ました…。わたしの世界にマルコさんが現れて…一緒に生活していました。わたしの世界にはこちらの世界のことはONE PIECEと言う物語として描かれています。ですからあなた方の事を知っていました」
白:『ONE PIECE…』
M:『香織、あれを親父達に…』
「うん…」ガサガサ…
白:『?』
「コレはわたしの世界から持ってきた品物です…」
白:『…コレは…まさか俺達か?』
「良く出来ているでしょう?わたしの宝物達です…」
白:『コイツは驚いたな……。異世界はこんなに技術が進歩しているんだな…』
M:『あぁ…。見たこと無いモノばかりでよい…新鮮だったよい』
T:『ずり〜俺ッちも行きたかったぜ〜異世界』
M:『おめぇは異世界に行って2度と帰って来んなよい……』
T:『ひど…っ!心配して損したぜ』プンプン
「ふふ…マルコさんあんな風に言ってるけど本当に皆さんの事心配していましたよ?サッチさん」
T:『俺のことまで知ってくれているの〜?光栄だぁ〜』
A:『……』( 〃▽〃)デレー
M:『?どした?エース。気色悪い顔して…』
A:『俺がいっぱい……まさか香織は俺の事……』
「うん。すきですよ🎵」
A:『!!』
「もちろんマルコさんには負けちゃうけどね✨」
A:『ちぇ〜…喜んで損した気分だぜ』(# ̄З ̄)
「ふふ…でも本当、わたしは白ひげ海賊団がONE PIECEの作品の中で一番好きな海賊団なんです…。血縁関係はバラバラなのに…本当の家族よりも家族愛が強くて…仲間思いで…。実際の白ひげ海賊団の皆さんも素敵な方ばかりで……」
白:『嬢ちゃん……』
M:『な…?いいコだろい?親父…』
白:『グラララ!あぁ、気に入った。嬢ちゃん…いや香織、俺の娘になれ!』
「……っ!!はい…っ親父様…」

無事…モビーに帰還…そして、親父様の娘にしてもらいました…。
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