頂物
□当たり前の日常として。
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気付いた時は、もう手遅れだった。
何もかもが先へと進んでいて、置いていかれた自分の躯だけが焦って仕方無い。
例えば。
平凡な日常を希望します。だなんて、カミサマに書類を提出したとする。
でも心の何処かで、ほんの少しだけ刺激を欲しがってる自分が居て、カミサマに見透かされていたとしたなら。
そうしたら、この結果は自分が招いたモノなのだろう。
そう思えば、「仕方無い」って言葉で片付けられる気がしなくもない。
もし、最初のきっかけが他人の願いだったなら、全力で否定しなければいけないけれど。
例えばあの女とか、嫌味な上司とか、掴めない家人とか。
確率的にはかなり低いと思う。だとしたら、やはり自分のせいなのだろうか。
刺激にしたって、ちょっと方向が違う気がする。
きっかけも、原因も、もっと云うなら結果さえ、いまいち自分では理解出来ていない。
現状の把握すら出来ていないのに、時間だけは止まらずにどんどん進んでいってしまう。
それでも走るのは疲れるから嫌だし、努力するにしたって歩きながらしたい。
焦るのは似合わないし、面倒な殊はしたくない。
だけど。
「さーあ、今日も頑張るわよタンタン!」
アンタの為なら少しだけ、走るのも、焦るのも、努力も、してやっても良いかなって思うんだ。
友達じゃなくて、モチロン恋人でもない。
強いて云うなら熱血上司と振り回される部下だけど。
友達だなんて温くもないし、恋人だなんて脆くもなりたくないから、このままで。
「まーた振り回されるのかよ。」
「文句云わない!仕事なんだから!」
走るなら、アンタの隣が良いんだ。
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3333hitキリリクで「タン秀、何時も通り」でした!
相変わらず甘くない…(笑
"×"より"+"や"→"みたいな、原作っぽいもどかしさって良いですよね〜vV
リクエスト有難う御座いました!!
そめこサンのみお持ち帰り可です++
=御礼=
麗穏様、ありがとうございました!
「走るなら、アンタの隣がいいんだよ」
にやられました。
タンタンって何も考えていないようで、やっぱりすごく深いことを考えてそうです。
へー、こんなこと考えてたのか、と原作さながらに楽しませていただきました。
ストライクゾーンど真ん中の小説をありがとうございました!
麗穏様。
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