アンジェリーク

□僕は転生したみたいだよ天使ちゃん!
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ふぅ、とアリオスは溜息をついた。

女王の影、とは聞こえはいいが、要は雑用係みたいなものだ。
あっちこっちに視察に出されて、ゆっくりする暇がない。
たまに栗色の髪の女王陛下が計らってはくれるが、それも金髪の女王補佐官に邪魔されてばかり。

体力的にきついことはないが、精神的にくるものがある。


まあでもしかし。
この惑星の視察がすめば暫くはどこにも行かなくてすむはず。


アリオスは自分を叱咤して、アウローラ号に乗り込んだ。
見事な豪華宇宙船だが、エトワールが最近神鳥の宇宙での仕事で全く使用しなくなった為、近頃はアリオスが使用することがたまにあるのだ。

アリオスが心理的に重い足を引きずって船に入っていくのを、一つの影が見つめていた――。


 
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