短編

□夢でもあなたに逢えますように
1ページ/1ページ




♪-♪−♪♪

あ、私の携帯がそれはもう大ボリュームで鳴ってる
(この着うたは準太だ)


準太ってのは私の彼氏で野球部エースの高瀬準太。彼は顔もいいし人当たりもいいので学年問わず学校中の女の子に大人気だ(かわいらしい小さい後輩から美人なお姉さんの先輩まで)いったい私のような人間があの人の彼女でいいのだろうか、と時々不安になる



まぁそんなことはさておき(本当はそんなことではなくてかなり重要なことなんだけど)未だにうるさく鳴り続ける携帯を掴んでディスプレイを見てみるとあらまびっくりメールかと思いきやそれは電話の着信で(まだメールと電話の着うたを覚えていない)(準太専用ってことは覚えた)
私は急いで携帯の通話ボタンを押した


「この電話はただ今使われております。ご用のある方は発信音の後にメッセージをどうぞ」


『なーにふざけてんだよ!!』


「私はいつでも大真面目さ」


『はいはい』


「(信じてないな)…どーしたの?準太から電話なんて珍しい」


『あー明日さ、朝練なくなったんだ。だから一緒に学校行かね?』


「行く!!準太と登校するの久しぶりだぁ!!」


『じゃあ明日の朝迎えに行くからな。寝坊すんなよ』


「もちろん!!準太こそ寝坊しないでよね」


『わかってるよ。じゃあおやすみ』


「おやすみ準太」






やったぁ明日は久しぶりに準太と登校出来る!!私のテンションは一気に上昇!!あー早く明日にならないかなぁ



こんな些細なことでこんな幸せになれちゃう私は相当準太にはまってる




あーなんだか今日はいい夢が見れそうだな










夢でもあなたに逢えますように
(寝る前にはあなたの声を聞いて)(夢でもあなたに逢えたら)



(こんな素敵なことは、ない)





















[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ