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□仙人と弟子〜旅立ち〜
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「仙人の弟子が薬草の名前 一つ覚えられなくて どうする!

近所で あそこの仙人の弟子は実は おつかいをするだけのパシリなんじゃないか という噂が立ってしまうじゃろうが!」

「もう立ってます(きぱ)。

仙人様の買い出し回数は尋常ではありませんので。
そのたびに私は ご近所さん及び店舗さんから数奇な目で見られて…(ブツブツ)



そもそも、
仙人って普通 人里 離れた秘境で修行しますよね。

何故ご近所さんが居るんです?」


う る さ い ! !(怒)

秘境で修行なんぞ若い頃(約半世紀前)腐るほどやったわい!

わしは寂しがり屋の うさぎちゃんだから近所に人が居ないと不安なんじゃ〜〜っ!!


とにかく、
些細なことでメモをとるような奴は仙人の弟子とは認めん!」

二つの拳を握り わなわなと震わせ力説する師匠を、氷の眼差しで見つめる弟子。

二人の間に、ハワイとアラスカ程の温度差が生まれた。
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