novel gift
□仙人と弟子〜旅立ち〜
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「近頃、調子が芳しくなくてのう…。
悪いが、ここから千里 離れた村に薬草を とりに行ってくれんか、遷都。」
ある日、仙人様が おっしゃった。
「分かりました。
しかし私の名は竜仙(りゅうせん)であってセントではありません。
某都市のイメージキャラクターですか それ。」
この方に長年 弟子としてお仕えしているが、今までまともに自分の名前を呼ばれた記憶が無い…(悲)。
「して、いったい どんな薬草を お求めで?」
「ふむ、一度しか言わんから心して聞くように。
“振胃出酢”じゃ。」
はい、“ふりいで酢”…っと……
忘れないよう紙にメモをとる。
すると。
ばしっ
コロコロコロ……
「Σなっ
何なさるんですか!?;
突然 私のメモを叩き落とすなんて…。」
「ば っ か も ー ん !!!(怒)」
今や貴重なジャパニーズKaminari oyaji(カミナリ オヤジ)もビックリの剣幕で怒鳴り付けられた。
一般的な ご老体なら確実に入れ歯が飛び出し、どこかしらギックリくるであろうところだが、うちの仙人様なら鍛えてらっしゃるので無問題。