夢と泪
□白百合
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「うちはイタチが死んだ。サスケが殺したらしい。」
その言葉を聞いて、私は意識を失ってしまった。
気づくと、病院にいた。
私は暗部に所属している。追い忍をやっている。
イタチとは同期であった。
情報の早い暗部ではその話で持ちきりだった。
私は…
イタチに片思いをしていた。
今でも少し困ったような笑顔がはっきりと脳裏にうかぶ。
私を一度だけ抱いてくれたことがあった。
アナタは耳元で「俺はアナタを抱きたいといつも思っていた」と言ってくれた。
だけど、アナタは何日かして一族を殺し、里をぬけた。
イタチは私の心を持ち去って帰ってこなかった。
私もうちは一族に生まれたかった。
イタチになら殺されてもよかった。
私は…
アナタのいない世界で生きていくなんて……できない。
どこかで生きているアナタを追いかけることが私の人生だったのに。