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□まどろみ
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最近第二皇子の女遊びがぱったり無くなった。
だから殿下に相応しくて手頃な女性を捜す副官の職務からは解放されたけど、その職務以上に今は大変かもしれない。
まどろみ
「…」
ゆっくりと目を開けると、今ではすっかり見慣れてしまった天蓋が薄暗闇から浮かび上がる。
喉が乾いたわ…
昨夜の夜伽は何時も以上に激しかった。
何回も愛を囁かれた。
こんな私に、殿下は惜しげもなく愛を下さる。
身分が違いすぎる、いやそれ以前に私達は同性。
…殿下も、私だっていつかは嫡子を授からなくてはならない。
だから深い処まで行ってはいけないのに、いつも誘いを受けてしまう。