副管理人・REBORN
□10年間の不満を
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Side黒川
何よ、何よ。あの牛ガキ。私の事しっしババアですってぇ!
ってそれどころじゃないわ。牛ガキが撃ったバズーカが京子に、
「京子!」
「京子ちゃん!」
京子を取り巻いていた煙が段々と晴れていく。
煙の中から表れたのは髪の長い女の人
この蜂蜜色は、
「き、京子…?」
私が京子と感じた女性は腕を振りかぶって何かを沢田に投げた。
投げた…?
「ツッくんの馬鹿ぁ〜!!」
「あだぁ!」
あ、当たったわ。
なっさけない声ね。
そんな事を考えてると倒れた沢田を尻目に女性はこちらに振り向く。
「あ、花ぁ〜。うわぁーん。」
一瞬デジャヴを感じたのは黙っておこう。
この髪の毛の感じと、少々落ち着いてはいるがこの声はやっぱり
「京子…?」
「花?あれ、ここツッくん家だ?何で花が。」
次から次へとくる事態に対処仕切れない私は取り敢えず手持ち無沙汰な右手で、先ほど京子が投げたものを拾った。
「《ツッくん日記
》?」
私が拾い上げた日記を見ると思い出したように京子は話し始めた…。