副管理人・REBORN

□10年間の不満を
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Side10年後京子

きっかけはツッくんのあの発言。




『どうしてそんな事言うの!』

『ごめんね、でもオレと京子は釣り合わないなって…。いつも。』

『馬鹿っ!』















ランボくんの10年バズーカでボンゴレアジトのツッくんと私の部屋から、ツッくんの実家にきていた。


普段なら嬉しいし、もっと楽しめたのだろうが、生憎今はそんな気分じゃない。


「《ツッくん日記》?」

「うん。ツッくん日記

なにこれ?と問う花に、やっぱり過去だな、なんて。

だって、この日記を始めたのは花が進めてくれたから。

嫌なことがあった日はこの日記に書いてストレス発散がいいのよって。


「《○月△日今日もツッくんは優しい。私が他の男の子と話をしても、いつも何も言わない。ヤキモチくらい妬けぇ〜!》…………は?」

「酷いんだよ。ツッくんたら、10年近くも付き合ってるのに私が我が儘言っても一回も怒らないし、男の子と居てもヤキモチ一つ妬かないの。」

もぅ。と頬を膨らます仕草は昔のままね。だって。

沢田の方は成長してんの?って。ツッくんは凄く格好良くなって、体も逞しくなって、昨日の夜も。きゃぁ〜。

…は!流されちゃだめよ京子。何故なら今私はツッくんに怒っているのです。

「それで、京子はヤキモチ妬いて欲しいの言えなくて、10年近くこの日記に愚痴を書いてるの?」


そう言えばこのノート、No.25だって。
大分溜まったなぁ。

でもさ、と花が続ける。


「何で沢田に怒ってんのよ。日記にちゃんと書いたんでしょ。」

そうなのです。そこなんですよ。流石は花。察しがいい。

実はきっかけは、ついさっき







……
………
…………
……………
………………
…………………
……………………





未来ボンゴレアジト


「京子!おめでとう。」

満面の笑みで私を迎えてくれたツッくん。

だって今日は二人の大切な日。

祝うべきお付き合い記念日

「うん。ツッくんおめでとう。」

そう言うと私はツッくんに抱きついた。

ツッくんの匂いを体いっぱいに吸い込む。
う〜ん。いい香り。ツッくんの優しい香り。

「ツッくん…。」

私はうんと背伸びしてツッくんにキスをせがむ。

昔より大分伸びたツッくんの背。
まだ獄寺君や山本君よりは小さいけれど。

私には今の身長差が心地いい。

「ねぇ、京子。」

「ん?」
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