副管理人・REBORN

□10年間の不満を
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Side10年後綱吉

目一杯背伸びして、キスを求める京子。

昔と変わったのは身長差だけ、京子の可愛いさ、胸に広がる愛おしさはあの頃のまま。

だけど、だからこそ。

「ねぇ、京子。」

「ん?」

キスがくることを予測していたのだろう。
少し不満そうな顔でこちらを見上げる。

「京子はさ、後悔してない?」

「何を?」

本当に心当たりが無いと言うように首を傾げる京子に深い罪悪感が押し寄せる。

こんなに純粋に誰かを思える彼女をこんな暗く汚い世界に縛り付けてしまっている。

「ごめんね、京子。君みたいな子をダメツナのオレなんかに縛り付けて。」

「どうしてそんな事言うの!」

「ごめんね、でもオレと京子は釣り合わないなって…。いつも。」

「馬鹿っ!」

涙いっぱいにオレに詰め寄る京子。
どうして、
なんで、と半ば混乱気味の彼女を宥める。

「京子はさ、並中のマドンナで誰にでも優しくて、とっても良い子。」

「そんな事…。」

「それに比べてオレは、ダメツナで格好良くもなくて、成績も悪くて、運動も出来なくて、マフィアのボスで…。」

ああ、なんか自分で言ってて泣けてくるな、やっぱりまるで釣り合わない。

でも、京子はそんなオレから離れないで居てくれる。優しいから…。

「…がう。」

「…?」






顔を上げた彼女は、泣いていた…。

「…ちがう!違うよ。私、そんな言葉が聞きたいんじゃない。どうしてそんな事、ツッくんは何でいつもそうなの。」

わからない、わからないよと言う彼女の震える肩を抱けないでいた。

すると、京子はふいたまま机に向かう。

中からノートを一冊。

「…くんの。」

「ん?」

「ツッくんの馬鹿〜!」

ボフン!
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