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□少年は、繋がる
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そうして、日番谷は今まで気付かないようにしていた自分の気持ちに気付かざるを得なくなった。


――俺は…

 俺は彼が

 黒崎一護が“好き”なのだと。


(今頃気付いたって手遅れなのに…な)

黒崎からの好意を自分は手放したのだ、自らの手で。

だからこの気持ちは叶わなくていい。
最初から言うつもりもない。

それでいいと日番谷は思う。
この前、隊主会で言っていた。黒崎達旅禍が近日中には現世へ還ると――。
そうなれば、もう二度と会う事はないだろう。
そうして、自分の事など忘れて倖せになって欲しい。

「それでいいよな、雛森」

問い掛けの言葉は応える者の無いまま、静かに消えて行った――…




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