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□少年は、繋がる
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たった2〜3日やそこらでこんなにも苦しくなるとは思わなかった)
身体が
精神が
悲鳴を上げるのだ
日番谷冬獅郎に会いたいと――
それに自分はもうすぐ現世へ還る。そうすれば、二度と会えないかもしれない。
(そうだよ。最後なんだから嫌われたって会いに行けば良いじゃねーか。ぐじぐじ考えんのオレらしくねーし!)
「っし!!」
黒崎は大声で気合いを入れ椅子から立ち上がった。
一言呟いたきり動かなくなった黒崎をどうしていいのかわからず、見守るしかなかった三人は黒崎の突然の大声と行動に三度ビクッとなり、今度は何だと黒崎を見た。黒崎はそんな三人を見回し言った。
「悪ぃーオレ行くわ」
「「「お、おう(う、うん)…わかった(よ)…」」」
(((どこへ行くんだ??)))
黒崎はニコッと微笑むと、さっさと甘味処を出て行った。
残された三人の心の中の疑問には応えてくれる者など誰もいなかった――…
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