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□少年は、まみえる
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「ヤリてーー」
「「「「「ぶほっっ」」」」」
ここは空座第一高校の屋上。諸々の事情から、皆それぞれバラバラに修行していたが、たまたまこの日は珍しく全員揃ったので、昼休みに皆で昼食を摂ろうという事になって、人間、死神、果ては仮面の軍勢までもが一同に会していた。
すると何を思ったのか、突然何の脈絡もなく黒崎一護が発したのが先程の一言であり、その一言に皆一様に狼狽える。
「なっ何がしたいんですの?黒崎さん」
いつもの猫かぶりモードで朽木ルキアが尋ねた。
「H」
(((((な、何ぃーーー)))))
立て続けの黒崎の爆弾発言に皆激しく動揺した――たった一人除いて。
「いいいいい一護くぅ〜〜ん!!ア、アナタ、相手はいるのデスか〜?!!ま、まさか、く朽木さんじゃ………言えっこの馬鹿っ!!!!」
「おぅ、落ち着け」
「これが落ち着いてられマスか!なぁ、オレ達親友だよなっ?!水色みたいにオレを置いて、大人のドアをノックなんかしないよなっ!!」
オレの一護ぐわあぁ〜〜と泣き喚く浅野を無視し、黒崎はその「Hしたい相手」に熱い視線を送った。
視線を送られた相手――日番谷冬獅郎は目を丸くさせる。
(何だ?俺か?)
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