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□ミニミニ☆パニック
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「……そうか。そうだよな」
(あれ?微妙な反応??)
元に戻るのを手助けしてやると言ったのだからもっと喜ぶかと思っていたのに、日番谷は嬉しそうな顔をするどころかむしろ寂しそうな様子に黒崎は首を傾げた。
「えっと……じゃあ具体的にどうしたらいいんだ?」
気まずさを払拭する様に黒崎は尋ねた。
「あ、ああ。じゃあ目を閉じて…」
「こうか?」
言われた通り黒崎は瞳を伏せた。
(う〜〜〜…何か今頃になって緊張してきた……)
黒崎は自分の胸の鼓動が早く大きく脈打ち出すのを感じる。
「なっなんかアレだよな。仕方ないとはいえ冬獅郎もオレなんかとキスすんの嫌だよな…」
ははは…と黒崎は自虐的に笑う。
「……嫌なんかじゃない」
「へ?」
日番谷の意外な言葉に黒崎は思わず瞳を開けた瞬間、
――ちゅ
口の端に小さくて柔らかいものが当たったのを感じた。
――ボンッ!!
破裂音と共に日番谷は元の大きさに戻った。
「…戻った」
自分の手足を見つめ、戻ったことを確認すると、
「助かった、黒崎」
日番谷は嬉しそうに微笑むと黒崎の部屋の窓から出て行ったのだった。